Airbnb APIとは、Airbnbと外部システムの間で、許可された範囲の情報や機能を連携させる仕組みです。公式APIは、誰でもキーを発行して全物件の情報を自由に取得できる汎用サービスではありません。自分の物件を管理したいのか、地域の物件・価格を調べたいのかで、選ぶ方法が変わります。
まず利用条件と扱えるデータを確認し、運営管理なら公式連携、市場分析なら専門データや公開統計へ進みましょう。後半では、民泊データをAIで簡単に取得できる代替ツールについて詳しく紹介します。
| やりたいこと | 最初に確認する方法 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 自分の物件の料金・予約可能状況を同期する | 公式APIに対応するPMS・サイトコントローラー | 管理権限、対応機能、同期範囲 |
| 地域の稼働率・売上傾向を分析する | AirDNAなどの専門データサービス | 推計方法、地域、期間、契約範囲 |
| 地域の物件情報や過去の状況を調べる | Inside Airbnbなどの公開データ | 対象都市、取得日、利用条件 |
| 日本の民泊市場全体を把握する | 観光庁の住宅宿泊事業の宿泊実績 | 集計対象と期間。物件単位のデータではない |
| 許諾されたWeb情報を一覧化する | Octoparseなどのデータ収集ツール | 収集の許諾、対応項目、実行方法 |
Airbnb APIは誰でも使えますか?
公式APIの利用は、参加するプログラムの要件と付与されたアクセス権限に左右されます。一般的な公開APIのように、アカウント登録だけで市場全体の物件情報へアクセスできると考えると、導入目的とのずれが生まれます。
公式APIを利用するための条件は?
AirbnbのAPI利用規約では、APIプログラムへの参加に際し、関連契約への同意やデータセキュリティ審査などが求められています。利用できる範囲はプログラムに応じて決まるため、必要な機能と使用目的が対象になるかを先に確認しましょう。
ここでいう権限は、「どの情報を読めるか」「何を書き換えられるか」という範囲です。あるシステムが料金を更新できるからといって、別の事業者も同じ条件で利用できるとは限りません。審査期間や呼び出し上限も、全利用者に共通する数字を前提にしないことが大切です。
ホストが連携する場合と、自社で開発する場合は何が違いますか?
既存のPMSを使うホストは、対応ソフトウェアに自分のアカウントの接続を許可する方法を検討します。一方、自社サービスからAirbnb APIへ直接接続したい開発者は、参加条件、必要な機能、認証、安全管理、更新への対応まで確認する必要があります。
「自分の宿の予約管理をまとめたい」だけなら、最初から独自開発を前提にする必要はありません。利用中の管理ソフトの対応状況と、連携後もAirbnb側で操作すべき項目を確認するほうが、導入範囲を決めやすくなります。
Airbnb APIで、取得・連携したいデータは扱えますか?
Airbnb APIが目的に合うかは、自分が管理する物件の運営データと、他の物件を含む市場データを分けると判断できます。同じ「物件情報取得」でも、予約の管理と競合分析では必要な権限もデータの性質も異なります。
| 目的 | 必要なデータ・機能 | 公式連携との関係 |
|---|---|---|
| 自分の物件の運営 | リスティング情報、料金、予約可能状況など | 対応システムと付与権限の範囲で連携を確認 |
| 他の物件の比較 | 対象地域の施設情報や条件をそろえた価格 | 自分の物件の管理権限だけで取得できるとは限らない |
| 市場の収益分析 | 予約泊数、販売可能泊数、売上など | 専門サービスの指標・推計方法を確認 |
| 情報の継続収集 | 対象ページから必要な列を収集・出力 | 収集許諾と対応項目を別途確認 |
自分が管理する物件の情報・料金・予約を連携したい場合
公式連携は、管理権限のあるリスティングを外部システムと結び付ける場面で検討します。Airbnbの同期範囲の説明では、リスティング全体の同期と、料金・予約可能状況のみの同期が案内されています。予約処理の対応範囲は、使用するPMSの文書も確認してください。
たとえば、紹介文はAirbnb側で編集し、料金と在庫はPMS側で管理したい場合は、編集元と同期方向の確認が欠かせません。「連携できる」という説明だけで選ばず、必要な項目がどちらから更新されるかを確かめましょう。
他のホストの物件情報や地域の稼働率を取得したい場合
公式APIへの接続は、全掲載物件の情報を自由に利用する権利を意味しません。競合物件の価格を並べたい、地域の売上を分析したい、といった要望では、取得範囲に加えて分析・保存・再利用が認められるかを確認します。
特に、カレンダー上の「予約不可」は実際の宿泊予約と同じではありません。休業やオーナー利用でも日程は閉じられます。AirDNAの稼働率の説明も予約済みとブロック済みを区別しています。表示上の空き状況だけから競合の実売上や稼働率を断定しないようにしましょう。
自分の物件をAirbnb APIで連携するには?
公式APIの使い方を調べているホストは、まず利用中のPMS・サイトコントローラーが公式連携に対応しているかを確認しましょう。対応していれば、通常はその提供元の案内に沿って認証と設定を進めます。以下はAirbnbが案内する一般的な接続手順を整理したもので、特定製品の画面を実測した説明ではありません。
ステップ1:対応ソフトと同期したい項目を確認する
既存の管理ソフトで、Airbnbへの接続、対象物件、同期項目を確認します。料金、予約可能状況、施設説明などをどこで管理したいかも整理してください。新たに製品を契約する場合は、必要な連携が契約プランに含まれるかを問い合わせます。
ステップ2:アカウント接続を許可し、物件を対応付ける
プロバイダーの案内に従い、権限のあるAirbnbアカウントで接続を許可します。既存物件を連携する場合は、PMS側の施設・部屋とAirbnbのリスティングを正しく対応付けます。似た名称の物件がある場合は、名前だけでなくIDも照合しましょう。
ステップ3:同期範囲を設定し、反映結果を確認する
同期する項目を設定して配信したら、Airbnb上の料金や予約可能状況が想定どおりか確認します。意図しない上書きを防ぐため、変更元も記録してください。同期に問題があれば、接続を繰り返し作り直す前にソフトウェアの提供元へ確認します。
自社開発で公式APIへ直接接続する場合は、この手順をそのまま開発仕様に使わず、参加プログラムの文書を確認します。認証方式や具体的なエンドポイントを、非公式のコード例から推測して実装しないようにしましょう。
市場・競合データが必要な場合は、何を使えばよいですか?
市場分析が目的なら、Airbnb APIへの直接接続を先に決めず、必要な指標からデータ源を選びます。稼働率や売上の分析、物件一覧の研究、日本の民泊全体の把握では、それぞれ向く情報源が異なります。
| サービス・情報源 | 扱う情報/範囲 | 更新・継続利用 | 出力・使い方 | 費用・制限/向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| AirDNA API | 市場・物件のパフォーマンス指標、収益推計など。対象地域・期間は契約で確認 | APIによる継続取得は契約する範囲・利用量による | APIから自社モデルやダッシュボードへ連携 | APIは個別相談。一般の無料画面とAPI契約は別。投資・市場分析担当者向け |
| Inside Airbnb | 収録都市の物件、カレンダー、レビューなどのデータファイル | 収集日付きのスナップショット。リアルタイム更新ではない | CSVなどを取得して地域・時点ごとに分析 | 公開ファイルの範囲、ライセンス、追加アーカイブの条件を確認。研究・地域分析向け |
| 観光庁の住宅宿泊事業の宿泊実績 | 住宅宿泊事業者の報告に基づく宿泊日数・宿泊者数などの集計 | 対象期間ごとの公表資料を確認 | 公表資料・集計表を地域や期間で比較 | 個別施設のリアルタイム料金やAirbnbだけの実績ではない。市場全体の把握向け |
AirDNAはAirbnb公式の管理インターフェースではなく、独立したデータ提供サービスです。契約前には、必要な日本の地域、過去期間、指標、再配布・商用利用の条件を確認します。Inside Airbnbも日本全国を常時網羅するサービスと考えず、必要な都市と収集日の有無を調べましょう。
データを比較するときは、対象地域、物件タイプ、人数、滞在日、通貨、清掃料金などの費用範囲をそろえます。宿泊対象日とデータの取得日は別の列に残してください。同じ「価格」でも、条件が違えば競合比較の結論が変わります。
Airbnbから各データを一括収集する代替方法は?
Airbnbの宿泊施設情報や料金、評価などをまとめて取得したい場合、公式APIの利用が考えられます。しかし、Airbnb APIは主に認定パートナー向けに提供されており、一般ユーザーが自由に利用できるわけではありません。
一方、手作業で情報を整理するには時間がかかり、Pythonなどで独自の収集プログラムを開発する場合も、専門知識や継続的なメンテナンスが必要です。
こうしたデータ収集の負担を減らす方法の一つが、WebスクレイピングツールのOctoparse(オクトパース)です。ただし、Airbnbでは無断の自動データ収集が禁止されているため、利用には事前の許可が必要です。
Octoparseとは?おすすめする理由
Octoparse(オクトパース)は、プログラミング不要でWebサイトの情報を自動収集し、Excel・CSV・JSONなどの形式で出力できるWebスクレイピングツールです。
Airbnb向けの専用テンプレートも用意されており、対応するテンプレートでは地域名などを指定して、宿泊施設名、料金、所在地、評価、レビュー件数などのデータを抽出するタスクを設定できます。
Octoparseを利用する主なメリットは、次のとおりです。
- 設定の手間を削減: 専用テンプレートを使えば、抽出ルールを一から作成する負担を軽減できます。
- 開発・メンテナンスコストを削減: プログラミング不要で利用できるため、データ収集のためだけに独自のプログラムを開発する必要がありません。
- クラウド収集・定期実行に対応: 対応プランでは、PCを起動し続けずにタスクを実行でき、継続的なデータ更新にも活用できます。
- 無料版から試せる: 基本機能を試してから導入を検討できます。ただし、一部機能にはプランによる制限があります。
AIアシスタントなら、データ収集をさらに効率化
Octoparseは、従来のノーコード操作に加え、収集したいデータを自然言語で伝えるだけで、AIが収集方法の提案やタスク作成を支援する「AIアシスタント」にも対応しています。
例えば、「軽井沢エリアの宿泊施設の料金・評価・レビュー件数を一覧にまとめたい」と入力すれば、AIが目的に応じた収集方法を提案します。
AIアシスタントには、主に3つの機能があります。
- ① AIによるテンプレート提案: 目的に合った既存テンプレートをAIが検索・提案。自分でテンプレートを探す手間を減らし、すぐに収集を始めたい初心者におすすめです。
- ② Browser Use: AIがブラウザを操作し、クリックやページ移動を行いながら情報を探索・抽出。複数ページに分かれた情報の調査や、一時的なデータ収集に適しています。
- ③ Cloud Agent(Beta): 自然言語からAIが専用の収集タスクを作成し、クラウドで実行。対応プランでは定期実行も設定でき、継続的な価格調査や市場分析の効率化に役立ちます。
Octoparseはどのような人におすすめ?
Octoparseは、宿泊施設の料金や設備を比較したい民泊運営者、地域ごとの宿泊市場を分析するマーケティング・市場調査担当者、データの取得・整理を効率化したい研究者や開発者などに適しています。
特に、APIによるシステム連携ではなく、許可されたWebデータを表形式で収集・分析したい場合に便利な選択肢です。
ただし、予約管理や空室状況の同期、宿泊料金の更新など、Airbnbとの正式なシステム連携が必要な場合は、公式APIや認定パートナーのサービスを利用しましょう。
| 困っていること | Octoparseで検討できる対応 | 導入前に確認すること |
|---|---|---|
| ページを開いて情報を転記する作業が多い | テンプレートで対応項目を表形式にまとめる | 対象サイトの許諾と必要な列の対応 |
| コードや抽出ルールを一から作りたくない | 既存テンプレートへ条件を入力して利用する | テンプレートの入力項目と現在の動作 |
| 収集後にExcelで比較したい | CSV・Excelなどへデータを出力する | 価格条件、欠損、重複、形式 |
| 同じ調査を定期的に実施したい | 対応タスクのクラウド実行・定期実行を検討する | 対象テンプレートと契約プランの対応 |
OctoparseのAirbnbテンプレート使い方
以下は、Airbnbのテンプレートを使ってデータを収集し、業務効率を向上させる方法について詳しく紹介します。
https://www.octoparse.jp/template/airbnb-japan-review-details-scraper
https://www.octoparse.jp/template/airbnb-hotel-details-scraper-japan
ステップ1:Octoparseに登録・ログインする
まずはOctoparseに登録・ログインし、テンプレート検索で「Airbnb」を探します。OctoparseではAirbnb向けのテンプレートをいくつかあるので、自分の目的に合わせて最適な一つを選んでください。ここでは、例として、Airbnbレビューを収集するテンプレートを選んだ。

ステップ2:取得条件を設定する
テンプレートの入力欄に、フィールドを設定します。

ステップ3:データの収集を開始
設定内容を保存し、「実行」などの実行画面へ進みます。表示される選択肢に応じて「ローカル収集」または「クラウド収集」を選んでください。ローカル収集は自分のPCで動かす方式、クラウド収集はOctoparseのサーバーで動かす方式です。両方に対応するとは限らず、クラウドや定期実行にはテンプレート・プランの対応確認が必要です。

ステップ4:結果を照合し、CSV・Excelへエクスポートする
取得したデータを確認し、もし問題がなければ「データエクスポート」から用途に合う形式を選びます。公式のエクスポート形式の案内ではExcel、CSV、HTML、JSONなどが紹介されています。利用画面に表示される形式と制限を確認してください。ここでは、ただ10秒で27件のデータが取得された。


AIでAirbnbデータを一括収集する方法は?【無料利用可能】
上記では、Octoparseのテンプレートによる従来の方法を紹介しましたが、これからはOctoparseの新機能AI アシスタントを通じて自然言語だけでデータを取得できる方法について詳しく紹介します。
Step1:Octoparseのアカウントを作成
Octoparseでアカウントがない場合、まずは新規アカウントを作成し、ログインします。

Step2:AIアシスタントを開く
octoparse.jp/console/task/agenticにアクセスするか、Octoparseのホームページにあるチャット欄にリクエストを入力します。

Step3:取得したいデータを伝える
対象サイト、必要なフィールド、フィルターを、好きな言語で普段どおりに伝えます。URLを貼り付けても構いません。ここでは、「https://www.airbnb.jp/から、軽井沢町の宿泊先の店名、価格、評価、紹介などを50件収集して」を入力した。

Step4:AIアシスタントが理解した内容を確認する
AIアシスタントは 「理解した要件」に、サイト、目的、制約条件としてリクエストをまとめます。内容が違う場合は、「編集」 を選択して修正し、「保存」 を選択します。
また、AIがユーザーのニーズに応じて利用できる収集方法を提案します。ここでは、テンプレート、Browser Use、Cloud Agent、自動検出などいずれも利用できるので、例としてCloud Agentを選択した。

Step5:タスクを作成・実行する
AIアシスタントは選択された方法でタスクを作成し、実行します。
Step6:取得したデータの確認・エクスポート
AIがタスクの実行が完了したら、「データを表示」をクリックし、データの確認とエクスポートを進められます。もし今後も定期的にデータを収集した場合は、定期実行も設定できます。ただし、定期実行の設定はスタンダードプラン以上で利用できます。

データ取得・利用前に何を確認すべきですか?
Airbnb APIでもテンプレートでも、取得できることと、その用途で利用してよいことは別です。対象となるサービス利用規約、API契約、第三者データのライセンス、保存・再利用の条件を確認します。Airbnbの現行サービス利用規約に加え、個別契約がある場合はその内容も確認してください。
写真やレビュー本文、ホスト情報などは、事実項目と同じ感覚で転載しないようにします。分析に不要な個人情報は収集せず、保存期間と閲覧者を決めましょう。robots.txtだけで収集の許可や適法性を判断せず、利用規約、権利、個別の許諾を合わせて確認します。
比較表を社外公開する場合は、社内分析用の契約で再配布まで認められているかも確認します。外部AIへデータを渡す場合も同様です。利用条件を満たせない情報源については、許諾されたデータ提供サービスや公開統計への切り替えを検討してください。
Airbnb APIに関するよくある質問
Q1. Airbnb APIは無料で使えますか?
APIの使用条件と、PMSや第三者サービスの利用料金は分けて確認します。誰でも無料で市場全体の情報を無制限に取得できる公開サービスと考えず、参加プログラムと提供元の契約条件を確認してください。
Q2. 個人でもAirbnb APIキーを取得できますか?
個人アカウントを持つことと、直接APIへ接続する資格は別です。ホストとして既存PMSへ接続する方法と、自社開発でAPIプログラムへ参加する方法を区別して確認しましょう。
Q3. Airbnb APIで他のホストの物件情報を取得できますか?
管理権限のある物件への接続から、他の物件を自由に取得できるとは判断できません。必要な情報と用途を明確にし、対応するデータ源と利用許諾を確認してください。
Q4. 空き状況から稼働率を計算できますか?
予約できない日は宿泊予約だけでなく休業やオーナー利用を含みます。公開カレンダーだけで実際の稼働率や売上を確定せず、経営記録や専門サービスの定義・推計方法を確認してください。
Q5. AirDNAやInside AirbnbはAirbnb公式サービスですか?
Airbnbの公式管理APIとは別の情報源です。必要な地域と期間、データの作成方法、商用利用や出力の条件を確認し、目的に合わせて選びます。
Q6. OctoparseでAirbnbの予約管理を自動化できますか?
Octoparse(オクトパース・オクトパス)の宿泊情報テンプレートは、公式の予約管理インターフェースを置き換えるものではありません。料金・在庫の書き戻しや予約管理には公式連携を検討し、データ収集は対象サイトの許諾とテンプレートの対応範囲を確認してください。
まとめ
Airbnb APIを検討するときは、自分の物件を管理したいのか、他の物件や市場を分析したいのかを最初に決めましょう。運営の同期には公式連携、稼働率・売上の分析には専門データ、地域全体の把握には公開統計が候補になります。
許諾されたWeb情報の一括整理には、Octoparseのようなノーコードツールも選択肢です。対応項目と実行方法を確認し、小さな範囲で結果を照合してから運用を決めてください。API接続の有無だけでなく、必要な情報を正しい条件で継続利用できるかが選択の基準です。
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