ビジネスの成功には効果的な営業リストの活用が欠かせません。その中で、「iタウンページ」の掲載情報をもとに営業リストを作成している方も多いでしょう。しかし、毎回手入力でExcelなどに入力するのは手間と時間が掛かります。
本記事では、iタウンページの検索結果を営業リストにする方法を、現在のOctoparseテンプレートを使って具体的に説明します。会社名・住所・電話番号を集める「リスト情報」と、詳細ページURLからメールアドレスやホームページを確認する「詳細ページ」の使い分けが中心です。後半では、目的に応じて選べる他の営業リスト作成ツールも紹介します。無料で試せる範囲と、実際の出力にかかる料金は同じではないため、利用前に各サービスの条件を確認してください。
iタウンページとは

iタウンページは、NTTタウンページが運営するインターネット電話帳サイトで、日本全国の企業、施設、店舗情報を検索できるプラットフォームです。同社の公式案内では、Webサイトの掲載情報を約500万件(2025年10月時点)としています。なお、同社が案内する約800万件の「iタウンページデータベース」は、サイトの掲載情報に独自収集・外部提供の情報を合わせた別の件数です。地域や業種で絞り込み、目的に合う店舗・企業を確認できます。
実際、iタウンページ(地域密着型の企業情報サイト)は、当社(Octoparse)のクローラーテンプレート利用状況において “2024年度最もスクレイピングされているサイト” としてランキング1位に挙げられています。これは、多くの営業担当者やマーケターが、iタウンページの豊富なデータを効率的に活用して営業リスト作成やターゲット企業抽出に役立てていることを示しています。
iタウンページの主な特徴
- 全国規模の掲載情報
日本全国の企業や施設、店舗が掲載されており、地元から旅行先まで幅広いエリアでのビジネス探しが可能です。
- 無料の基本掲載サービス
店舗の基本情報(住所、電話番号、営業時間など)の掲載は無料で、広告オプションを活用してさらに詳細な情報も発信可能です。
- Myタウンページ機能
無料の会員登録によって、ビジネスオーナーが自身の掲載情報を随時編集でき、集客状況を確認したり、マーケティングサポートを受けたりすることもできます。
営業リスト作成ツールとは
営業リスト作成ツールは、企業の営業活動を支援するために、見込み顧客の企業情報を自動的に収集・整理するツールです。これにより、業種、所在地、規模などの条件に応じてターゲット企業を効率的にリスト化でき、営業のリソースを大幅に削減できます。
営業リスト作成ツールの特徴
- 多様な条件での企業検索が可能
ツールによっては、業種や所在地、設立年、資本金などの詳細な条件で企業情報を絞り込むことができます。
- データの自動更新
企業のリストは定期的に最新情報に更新されるため、常に新しい情報をもとに営業活動が行えます。
- 無料プランも充実
ツールによって無料で利用できるプランがあり、コストを抑えつつ営業リスト作成の基礎を試すことができます。
ツールを活用して営業リストを作成するメリット
営業リスト作成ツールを活用すると、リストの作成だけでなく、営業活動そのものがより効率的に進められます。ここでは、ツールを活用して営業リストを作成するメリットをそれぞれ解説していきます。
業務効率化につながる
ツールを活用することで、企業情報の手作業入力を省き、必要な営業リストを短時間で作成できるため、営業活動の効率が飛躍的に向上します。企業の所在地や業種などの条件設定を通じて、迅速にターゲット企業を絞り込めます。
社内での情報共有が容易になる
営業リストを社内で共有することにより、各営業担当者が重複してアプローチをかけるミスを防げます。また、営業部門全体でリストを管理することで、進捗の確認や成果の可視化ができ、効果的な営業戦略の立案に役立ちます。
顧客情報の蓄積が可能
顧客とのコミュニケーション履歴や取引内容などを営業リストに蓄積することで、再アプローチの際にスムーズなやりとりが可能となり、より効果的な営業が行えます。
Octoparseでiタウンページのデータをリスト化する方法
営業リスト作成において、手動でのデータ収集は時間と手間がかかります。しかし、Webスクレイピングツールの「Octoparse」を使えば、iタウンページから営業リストを自動で作成できます。以下では、Octoparseを活用したリスト化の方法について詳しく解説します。
Octoparseとは?

Octoparseは、Webサイトの情報を表形式で収集するツールです。対象に合う既成のテンプレートを選ぶ方法と、独自のタスクを作る方法があります。現在はホームページの入力欄から要件をAIアシスタントに伝える入口もあり、ログイン後、要件に合うテンプレートの候補を確認できます。例えば「iタウンページ」と入力すると、一覧用と詳細ページ用のテンプレートが提示されます。AIの提案は選択を助けるもので、対象・入力条件・出力項目を確認してから実行します。本記事の2種類のテンプレートはクラウド収集用で、利用可能なプランと出力料金が設定されています。
Octoparseの特徴
- 対象サイト向けテンプレートとAIアシスタント
iタウンページのように専用テンプレートが用意されているサイトでは、入力欄と出力フィールドを確認して開始できます。AIアシスタントから候補を探す方法に加え、テンプレート一覧で直接検索する方法もあります。
- 入力条件を分けて対象を絞れる
本記事の一覧テンプレートでは地域・駅とキーワードを組み合わせて検索します。既成テンプレートの出力項目が要件を満たさない場合は、詳細ページ用テンプレートやカスタムタスクを検討してください。すべてのテンプレートで任意のフィールドを自由に変更できるわけではありません。
- クラウドベースでいつでもデータ収集が可能
Octoparseはクラウド上で作業を実行できるため、データ抽出中にPCの電源をオフにしても収集作業を継続できます。これにより、業務効率を高め、時間を有効活用できます。
- 充実したサポート体制で安心
Octoparseは、迅速かつ丁寧なカスタマーサポートを提供しており、操作方法やトラブルへの対応も安心です。初心者でも気軽に質問でき、困ったときにすぐ解決できるため、初めてのスクレイピングでもスムーズに作業を進められます。
Octoparseを使った営業リスト作成方法
ここでは「検索結果の一覧を作る」→「必要な行だけ詳細情報を補う」という2段階で進めます。すでにメールアドレスやホームページが必須と決まっている場合も、まず一覧のURL列を作ると、詳細ページ用テンプレートへ渡す対象を選びやすくなります。対象サイトの利用条件、収集目的、個人情報の扱いも実行前に確認してください。
一覧用と詳細用:2種類のテンプレートを使い分ける
| テンプレート | 入力 | 主な出力 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| https://www.octoparse.jp/template/itown-store-scraper-cloud-only | 地域・駅とキーワード | 会社名、詳細URL、業種、住所、電話番号 | 検索結果から候補リストを作る |
| https://www.octoparse.jp/template/Itown-page-details-cloud-only | iタウンページの詳細ページURL | 会社名、メールアドレス、ホームページ、郵便番号、住所など | 一覧で得たURLの詳細情報を補う |
両テンプレートの公開ページには「スタンダード及び上位プラン」と出力件数に応じた料金が示されています。Octoparseに無料プランがあることと、これらのクラウド用テンプレートを無料で実行できることは別です。最新の利用条件・料金は各テンプレートページで確認してください。詳細ページにメールアドレスやホームページが掲載されていない店舗では、その列は空欄になり得ます。
ステップ1:AIアシスタントかテンプレート一覧から探す
Octoparseのホームページにある入力欄へ「iタウンページ」のように目的を入れて矢印を押すと、ログイン後にAIアシスタントの画面へ進みます。提示された一覧用・詳細用の候補を見て、今回必要な列に合うものを選びます。AIアシスタントを使わず、テンプレート一覧で「iタウンページ」を検索して直接選ぶこともできます。



ステップ2:地域・キーワードを入力して一覧を収集する
一覧用のhttps://www.octoparse.jp/template/itown-store-scraper-cloud-onlyを開き、地域・駅とキーワードをセミコロンで区切って入力します。公式ページの例は「仙台;居酒屋」です。入力ファイルからまとめて読み込む場合は、公式ページが案内するExcel(.xlsx)形式を使います。プラン・料金を確認してからタスクを保存し、実行環境を選びます。
検索結果が1,000件を超える場合、iタウンページの表示上限により1回の検索では全件を得られないことがあります。地域を区市町村単位へ、または業種をより細かいジャンルへ分け、検索条件ごとの結果を後で統合します。同じ店舗が複数条件に現れる可能性があるため、詳細URLを基準に重複を確認します。

ステップ3:一覧のURLを詳細テンプレートへ渡す
一覧データには会社名・住所・電話番号と詳細ページURLが含まれます。メールアドレスやホームページなどを追加したい場合は、必要な行のURL列を取り出し、https://www.octoparse.jp/template/Itown-page-details-cloud-onlyの入力に渡します。詳細テンプレートの公開ページでは、詳細ページURLを1行ずつ入力する方式が案内されています。出力後は元の詳細URL(オリジナル_URL)を照合キーとして、一覧の列と詳細の列を結び付けます。
例えば、一覧では「会社名/業種/住所/電話番号/詳細URL」を確保し、詳細ページで「メールアドレス/ホームページ/郵便番号」を追加します。値が空欄の行は自動的に補完されたと見なさず、元ページの掲載状況を確認してください。会社名だけで結合すると同名店舗を取り違えるため、URLを優先し、必要に応じて住所や電話番号も照合します。
ステップ4:出力前にリストを点検する
実行結果の列をプレビューし、URLがiタウンページの詳細ページを指しているか、会社名・住所・電話番号が列ずれしていないかを少数行で確認します。CSVやExcelに出力した後も、検索条件を分割した分の重複、空欄、取得日時、対象地域の混入を点検します。公開ページの項目が変われば同じテンプレートでも結果が変わるため、営業に渡す前の確認は省略しないでください。
無料プランでのiタウンページ収集手順だけを知りたい場合は無料枠を扱う別記事へ、購入と自社収集の費用比較は費用比較の記事へ進んでください。本記事は現在の2種類のテンプレートの選択と、一覧から詳細へ列をつなぐ運用に焦点を当てています。
データ利用とプライバシー保護:法令遵守とリスクへの配慮
営業リスト作成やWebスクレイピングを行う際には、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」および各サイトの利用規約を遵守することが重要です。たとえiタウンページのような公開型データベースであっても、取得したデータを再配布・商用利用する行為は制限されている場合があります。
総務省の『個人情報保護委員会 ガイドライン(2022年改訂版)』によれば、公開情報であっても他の情報と組み合わせることで個人や法人を特定できる場合、それは「個人情報」として扱われる可能性があります。したがって、スクレイピングによって得たデータは、営業活動の参考資料や内部分析目的に限定して活用することが推奨されます。
また、データ収集を行う際は、対象サイトのrobots.txtや利用条件を必ず確認し、サーバーへの過負荷を避けるよう配慮しましょう。これにより、法的リスクの回避だけでなく、持続的で健全なデータ活用環境を維持することが可能です。
よくある質問:スクレイピング運用と注意点
Q1. 抽出した営業リストの更新頻度はどれくらいが適切ですか?
A. 業種や地域によりますが、週次または月次での更新が目安です。最新情報を保つことで、無効な連絡先や重複を減らせます。
Q2. 法的リスクを最小化するポイントは何ですか?
A. 個人情報を含まない、サイト規約に従う、抽出目的を明確にする、取得日時を記録する、利用後にデータを削除・更新する、などの運用が推奨されます。
Q3. 抽出したデータを他社と共有してもいいですか?
A. 利用規約や法令に基づき、無断で第三者に販売・共有することは避けるべきです。社内分析や営業活動に限定して活用しましょう。
Q4. スクレイピング時にアクセス制限を回避するコツはありますか?
A. 高速連続アクセスを避け、クラウドモードや間隔を設けた抽出を行うことが重要です。IP分散やプロキシも利用可能ですが、規約違反にならない範囲で使用してください。
Q5. 営業リストのデータをより効率的に活用するにはどうすればいいですか?
A. 抽出後はCSVやExcelにエクスポートし、重複や空白をチェック。営業部門と共有し、優先顧客リスト・フォローアップリストに分類すると効率的です。定期的な更新も組み込むことで、抽出データの価値を最大化できます。
その他のおすすめ営業リスト作成ツール
Octoparse以外にも、営業リスト作成に役立つツールは数多く存在します。営業活動を効率化するためには、目的や業界に合った営業リスト作成ツールを選びましょう。ここでは、おすすめの営業リスト作成ツールをご紹介します。
LisTOSS(リストス)

引用:LisTOSS
LisTOSS(リストス)は、160万件以上の企業情報を提供し、地域や業種ごとのリスト作成が可能なツールです。基本的な法人リストの取得が無料ででき、広範囲にわたる営業活動に役立ちます。
特徴
- 無料プランでの利用可能
基本的な法人リストが無料でダウンロードできるため、初めて利用する企業にとって導入のハードルが低いツールです。
- 出力方法を選べる
公式サイトでは、掲載リストの無料ダウンロードと、一括納品などの有料サービスが案内されています。必要な件数と作業量で使い分けます。
- 多目的活用
営業リストだけでなく、ダイレクトメールや問い合わせフォームのマーケティング活動にも利用できる多用途なツールです。
FUMA(フーマ)

引用:FUMA
FUMA(フーマ)は全国の企業情報を迅速に収集し、営業リストとして活用できるツールです。詳細なターゲティング設定が可能で、多様な業種や規模に対応しています。
特徴と説明:
- 豊富な企業データベース
幅広い業種と地域の企業情報を収集し、ターゲットに応じた詳細なリストを作成できる点が強みです。
- 高度なフィルタリング機能
業種、地域、売上高などの詳細条件を指定し、ターゲットを細かく絞り込むことができます。
- 無料閲覧とCSV購入を使い分ける
公式サイトでは検索・画面表示を無料で提供し、CSVデータが必要な場合は別サービスを案内しています。出力条件を確認して選びます。
Musubu(ムスブ)

引用:Musubu
Musubu(ムスブ)は、法人データベースを使った営業リスト作成とアプローチ管理を提供するクラウド型ツールです。現在の公式サイトでは1,200万件以上の法人データと、30日間の無料トライアルを案内しています。
特徴と説明:
- 詳細な絞り込み機能
業種や地域、従業員数、売上規模など、細かい条件でリストを絞り込むことで精度の高いリスト作成が可能です。
- 営業活動全体をサポート
リスト作成に加えて、メール配信やアプローチ管理など、営業活動の一連の流れを効率化する機能を搭載しています。
- 無料トライアルで機能を確認
公式サイトは30日間の無料トライアルを案内しています。CSV出力や取得可能件数の条件は、申込時の案内を確認してください。
Urizo(ウリゾウ)

引用:Urizo
Urizoは、iタウンページやハローワークなど30以上のWebサイトから情報を収集し、営業リストを自動作成するツールです。コストパフォーマンスに優れたリスト作成が可能です。
特徴と説明:
- 多様な情報源からのデータ収集
iタウンページや複数の業界特化サイトからの情報収集ができ、幅広い営業ニーズに対応します。
- 低コストでリスト作成
1件あたり1円以下の低コストでリスト作成が可能で、リスト購入と比較して非常に経済的です。
- 無料版で合計1,500件を試せる
公式FAQでは、対象サイトごとに50件ずつ、合計1,500件を1週間の無料期間で収集できると案内されています。1つのサイトで1,500件という意味ではありません。
目的別の営業リスト作成ツールの選び方
営業リスト作成ツールを選ぶ際には、目的に応じて適切なツールを選ぶことが重要です。以下に、具体的な目的別の選び方について解説していきます。
精度高くリストアップしたい場合
多様な絞り込み機能があるツールを使うことで、ターゲット企業を詳細な条件で特定し、精度の高いリスト作成が可能です。代表的なツールには「Musubu」などがあり、30種類以上の条件を設定してターゲティングできます。
特定の業界や用途に絞り込みたい場合
特定の業界や用途に特化したリスト作成を目指す場合、業界別のデータが充実したツールが有効です。「Urizo」などは、飲食業や美容業など複数の業界向けリスト作成に対応しています。
安価に大量のリストを取得したい場合
コストを抑えながら多くのリストが必要な場合は、安価で無制限に利用できるツールが適しています。例えば「リスタ」は月額20,000円でリスト作成数に制限がないため、大量のリストが必要な営業活動に向いています。
アポ獲得まで一貫して行いたい場合
営業リスト作成からアポ獲得までの流れをサポートするツールを使うと、効率的にアプローチが可能です。「ホットアプローチ」などは、作成したリストを用いて問い合わせフォームへ一斉送信が可能で、アポ取得までをシームレスに行えます。
営業活動の質を改善したい場合
営業活動の質の向上や顧客理解を深めたい場合は、ターゲット分析や営業リサーチが得意なツールが便利です。「スピーダ」などは、業界レポートや最新トレンド情報にアクセスでき、質の高い営業活動をサポートします。
まとめ
本記事では、iタウンページの活用方法から、おすすめの営業リスト作成ツールまで紹介しました。営業リスト作成ツールの導入により、リスト作成にかかる時間を短縮し、ターゲット企業へのアプローチを効率化することが可能です。
それぞれのツールには特徴があり、ターゲット業界や予算、営業活動の目的に応じて最適なツールを選ぶことが重要です。営業リスト作成ツールをうまく活用し、効率的かつ効果的な営業活動を行い、新規リードの獲得に繋げていきましょう。なお、Octoparse自体をもっと詳しく知りたい方は営業リスト作成を無料×AIで自動化する方法(総合ガイド)を、購入との実測コスト比較は営業リスト購入vs自社作成の比較記事をあわせてご覧ください。
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