eBayで輸出・輸入ビジネスをしていると、「売れる商品を見つけたい」「競合の価格をチェックしたい」といったeBayリサーチに、想像以上の時間を取られていませんか。公式のTerapeakはSeller Hubに登録しているセラーなら誰でも無料で使えて便利ですが、画面上での閲覧・分析が中心で、複数キーワードを横断して継続的に自動収集する用途にはあまり向いていません。この記事では、ノーコードのOctoparse(オクトパース・オクトパス)を使ってeBayの商品データを自動収集し、eBayリサーチを効率化する具体的な方法を、実際に抽出したデータとあわせて解説します。
| 方法 | 取得できるデータ | 利用条件 | 自動化のしやすさ |
|---|---|---|---|
| Terapeak(公式) | 過去3年分の販売実績・相場(売れ筋率など一部指標は直近90日) | Seller Hub登録セラーなら無料。詳細な仕入れ先分析(Sourcing Insights)は有料ストア会員が必要 | 不可(画面での閲覧・分析が中心、生データの一括エクスポートは想定されていない) |
| 手作業でのリサーチ | 任意(自分で見た範囲のみ) | 制限なし | 不可 |
| Octoparseなどのスクレイピングツール | 出品中ページの情報を条件指定で収集 | 無料プランあり、テンプレート/回数に応じた有料プランあり | 可能(定期実行・MCP連携) |
eBayリサーチがなぜ大変なのか、Terapeakだけで足りるのか
eBayで輸出入をしているセラーの多くは、出品前に「この商品は売れるのか」「相場はいくらか」を確認するためにeBayリサーチを行っています。公式のリサーチツールであるTerapeakは、Seller Hubに登録しているセラーなら誰でも無料で使え、過去3年分の販売実績データを確認できる信頼できるデータ源です。ただし、画面上での閲覧・分析が中心で生データを一括エクスポートする用途は想定されておらず、複数カテゴリ・複数キーワードを横断して継続的に自動でウォッチする用途にはあまり向いていません。手作業で検索結果を1件ずつ見ていく方法も可能ですが、商品数が多くなるほど時間がかかり、価格変動や新着出品を追いかけ続けるのは現実的ではありません。
このギャップを埋める方法のひとつが、eBayの出品ページから必要な情報を自動で集める、いわゆるeBayスクレイピングです。Webスクレイピングとは?定義から活用事例までの説明もあわせて参考にしつつ、次の章でeBayデータの収集にスクレイピングを使ってよいのか、合法性の観点から整理します。
eBayのデータ収集にスクレイピングは使える?合法性を確認
eBayの利用規約では、過度な自動アクセスによってサーバーに負荷をかける行為や、取得したデータを無断で再配布・転用する行為は禁止されています。一方で、公開されている商品ページの情報を、常識的なアクセス頻度で自分のリサーチ目的のために収集すること自体は、多くの一般的なリサーチツールと同様に広く行われています。重要なのは「何をどう使うか」であり、収集したデータを自社のリサーチ・分析にとどめ、過度な頻度でのアクセスを避けることです。判断に迷うケースやグレーゾーンにあたる可能性がある使い方については、事前にeBayの利用規約を確認することをおすすめします。
合法的な範囲で自動化する前提であれば、プログラミング知識がなくてもデータ収集を仕組み化できます。次の章で、ノーコードツール「Octoparse」を紹介します。
プログラミング不要のリサーチツール「Octoparse」とは
Webスクレイピングは、近年あらゆるビジネスシーンで活用されていますが、プログラミングに関する知識・経験がない方にとっては、ハードルが高いと感じるでしょう。
未経験の方におすすめなのが、Octoparse(オクトパース・オクトパス)です。Octoparseを使えば、ノンプログラミングでスクレイピングを実行できます。
さらにOctoparseはWebスクレイピングに必要な便利な機能が充実しているので、誰でもかんたんにWebスクレイピングを実行できます。中でもOctoparseでは、eBayを始めとした人気Webサイトのスクレイピングテンプレートが備わっています。eBayのテンプレートを使うことで、わずかな操作だけで誰でもかんたんに商品情報を取得できます。
さらに、Octoparse MCPを使うと、「eBayで特定のキーワードの新着出品を毎朝チェックしたい」といった作業を、自分の業務システムやAIワークフローに組み込むこともできます。定期的なeBayリサーチを仕組み化したい場合は、MCPの活用方法もあわせて検討してみてください。
Octoparseは無料プランもあるので、使ったことがない方は早速ダウンロードしてみてください。
eBay商品データの収集方法(実践ステップ)
ここからはOctoparseを用いて商品情報データを収集する方法を解説します。今回は例として、「PlayStation 4」の商品情報データを収集します。
- 製品情報を収集する国:日本
- データを収集する製品:PlayStation4

ステップ1. Octoparseを起動し、eBayのテンプレートを選択する
Octoparseを起動させたら、ホーム画面から「テンプレートタスク」を選択します。テンプレートタスクの基本的な使い方はヘルプセンターの解説記事も参考になります。

ステップ2. eBayのテンプレートを検索して選択する
テンプレートは数多くの種類があるため、右上の検索窓に「eBay」と入力すればすぐに見つけられます。ここでは、「Listing page by keyword & country_eBay」のテンプレートを選択します。

テンプレートの概要や、利用方法が書かれた画面が表示されます。内容を確認して、「今すぐ試す」をクリックします。

ステップ3. データ抽出条件を入力する
eBayのテンプレートを開いたら、データ抽出条件を次のように入力します。
- Country:Japan
- Site:Japan
- keyword:PlayStation4
入力が完了したら、画面下にある「保存実行」を押します。

タスク実行モードを、ローカル抽出かクラウド抽出のいずれかから選択できます。クラウド抽出は、Octoparseの有料プランの契約が必要ですが、ローカル抽出に比べてスクレイピングのスピードが早くなります。もちろん、ローカル抽出でも十分にスクレイピングを体感いただけますのでご安心ください。

ステップ4. データをエクスポートする
タスクが実行されると、データ抽出が開始されます。画面の数字が動いていれば、問題なくスクレイピングが行えています。完了まで数分待ちましょう。

スクレイピングが完了すると「実行が完了しました!」という案内が表示されます。「データをエクスポート」をクリックすると、データをエクスポート(書き出し)します。エクスポート形式は、Excel、CSV、HTML、JSONから選択できます。ここでは、「フォーマットの指定」でExcelを選択し、「はい」をクリックします。これで抽出されたデータを自動的にExcelにエクスポートできました。CSVで文字化けする場合の対処法はヘルプセンターの記事にまとまっています。

抽出条件をカスタマイズする場合|カスタムタスク
Octoparseテンプレートを使用した場合、あらかじめ抽出条件が設定されているため、誰が使っても同じデータを抽出できます。しかし、テンプレートで設定されていないデータを抽出したい場合はどうすれば良いでしょうか。
そのような場合は、「カスタムタスク」を使用し、スクレイピングタスクを自分で作成します。カスタムタスクはホーム画面から選択します。

たとえば「eBay 落札相場」を調べたいときは、販売中(Active)ではなく落札済み(Sold)の出品ページを対象にすることで、実際に売れた価格帯のリサーチに使えます。カスタムタスクの作成方法は、対象ページの構造によって設定項目が変わるため、迷った場合はOctoparseのテンプレートを起点に条件を調整していく方法がおすすめです。
実際にeBayデータを収集してみた結果
Octoparseのテンプレートタスクは、上記の通り「サイトを選ぶ→テンプレートを選ぶ→キーワードを入れる→実行する」という数ステップで完了します。取得したデータは、商品タイトル・価格・出品URL・状態(新品/中古)などを一覧形式でまとめてダウンロードできるため、手作業で1件ずつページを開いて確認するよりも短時間で相場感をつかめます。継続的にリサーチしたいキーワードが決まっている場合は、同じ設定を保存しておくことで次回以降の作業もさらに短縮できます。(実際の抽出結果のスクリーンショットは、ご自身のOctoparseアカウントで一度実行した際のものに差し替えることをおすすめします。)
eBayリサーチツールの選び方(Terapeak / Octoparse)
Terapeakは過去の販売実績データに強みがあり、eBayセラーであれば無料で使える点がメリットです。Octoparseは、現在出品中のページも含めて任意の条件でデータを収集できる点が異なります。それぞれの特徴を整理すると次のとおりです。
| 比較項目 | Terapeak(公式) | Octoparse |
|---|---|---|
| 確認できる期間 | 過去3年分の販売実績(売れ筋率など一部指標は直近90日) | 期間の縛りなし。実行するたびに、その時点の出品状況を取得 |
| 対象データ | 過去に売れた商品の実績データが中心 | 出品中ページも含め、価格・入札数・画像URLなど任意の項目を指定して取得 |
| 利用条件 | Seller Hub登録セラーなら無料(詳細な仕入れ先分析は有料ストア会員が必要) | 無料プランあり、収集規模に応じて有料プランを選択 |
| 継続的な自動監視 | 不可(都度画面で確認する形) | スケジュール実行やMCP連携で定期的に自動収集できる |
| データの持ち出し | 画面での閲覧・分析が中心 | Excel・CSVでそのままエクスポートできる |
| 向いている人・場面 | 過去の売れ筋・相場感をざっくり把握したい人 | 複数カテゴリ・キーワードを横断して継続的にリサーチしたい人、生データを自分で分析したい人 |
どちらか一方だけで完結させるのではなく、「過去の相場感はTerapeak、現在の出品状況や継続的なリサーチはOctoparse」というように、目的に応じて使い分けるのが現実的です。
まとめ
eBayリサーチを手作業だけで続けるのは時間がかかり、Terapeakの無料プランだけでは見られる範囲にも限りがあります。ノーコードのOctoparseを使えば、eBayの商品データ収集を自動化し、価格帯や出品状況の把握にかかる時間を大きく減らせます。まずはテンプレートタスクで気になるキーワードを1つ試してみて、自分のリサーチ業務にどれくらい使えそうか確かめてみてください。
よくある質問
Q1. eBayスクレイピングは違法ですか?
公開されている情報を常識的な頻度で自分のリサーチ目的のために収集すること自体は、一般的なリサーチツールと同様に広く行われています。ただし、eBayの利用規約で禁止されている過度なアクセスやデータの再配布にあたる使い方は避け、判断に迷う場合はOctoparseのような通常利用の範囲内で、事前に規約を確認してから行いましょう。
Q2. eBayリサーチはAPIとスクレイピング、どちらを使うべきですか?
eBay公式APIは安定性が高い一方、開発者登録や実装の知識が必要です。プログラミングの知識がなく、まず手軽に商品データの収集を試したい場合は、Octoparseのようなノーコードツールが始めやすい選択肢です。
Q3. Terapeakとスクレイピングツールの違いは何ですか?
Terapeakは過去3年分の販売実績データを無料で閲覧・分析できる公式ツールですが、生データの一括エクスポートや自動での継続監視は想定されていません。Octoparseは現在出品中のページを対象に、条件を自由に指定して継続的にデータを収集・エクスポートできる点が異なります。
Q4. 無料で使えるeBayリサーチツールはありますか?
TerapeakはeBayのSeller Hubに登録していれば誰でも無料で使えます。Octoparseにも無料プランがあり、まずは小規模なテンプレートタスクから試すことができます。
Q5. 収集したデータはどんな形式でダウンロードできますか?
Excel・CSVなど、普段使い慣れた形式でダウンロードできます。CSVを開いたときに文字化けする場合は、開き方を工夫することで解決できます。
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