Amazonで商品リサーチや競合分析を本格的にやろうとすると、必ず「ASIN(エイシン)」という単語に行き当たります。ライバル出品者の取り扱い商品リストをまるごとASINで取得したい、カテゴリ内の全商品データを一括でエクスポートしたい——そんな要件を手作業で対応しようとすると、あっという間に数時間が消えていきます。
本記事では、ASINの基礎知識からASIN検索・取得ツールの選び方と5ツール比較、そしてOctoparse(オクトパース)を使ったASIN一括収集の具体的な手順まで、実際にAmazonデータ収集を経験したEC担当者の視点でまとめています。
▶ Octoparseで取得できるAmazon商品データのサンプル
| ASIN | 商品名(抜粋) | 価格(円) | レビュー数 | 評価 | BSRランキング |
|---|---|---|---|---|---|
| B0CLGY1CSX | Bluetoothイヤホン ワイヤレス… | ¥4,980 | 2,341 | 4.6 ★ | 家電 & カメラ #3 |
| B08HVWHJNK | 充電ケーブル USB-C 3m… | ¥1,280 | 8,902 | 4.4 ★ | パソコン周辺機器 #12 |
| B09NWMHZ1P | ゲーミングマウス 有線 7ボタン… | ¥3,590 | 1,567 | 4.3 ★ | ゲーム #27 |
※上記はOctoparseによる取得データのサンプルです。実際のデータはキーワード・カテゴリ・実行タイミングにより異なります。
ASINとは?基本構造・確認方法・親子ASINの違い
ASIN(Amazon Standard Identification Number)は、Amazonが各商品に割り当てる10桁の英数字コードです。書籍にはISBN(国際標準図書番号)が、日本国内の流通商品にはJANコード(バーコード)が使われますが、Amazonは自社カタログ管理のために独自にASINを発番しています。同じ商品は、世界中どのAmazonマーケットプレイスでも同一のASINで管理されます(書籍を除く)。
ASINの確認方法は3つあります。
①商品ページURL内の「/dp/」の直後の10桁(例:amazon.co.jp/dp/B0CLGY1CSX)
②商品詳細ページ下部の「商品の情報」テーブル内
③セラーセントラルのInventory管理画面——
のどれかを見れば即座に確認できます。
また、バリエーション(サイズ・カラー違いなど)がある商品には親ASINと子ASINの概念があります。親ASINはバリエーション全体をまとめる「グループID」で、子ASINは実際に販売される各バリエーションに付与された個別IDです。競合リサーチでは子ASINレベルのデータを取得することで、どのサイズ・カラーが売れているかまで把握できます。
ASIN検索ツール・取得ツールが実際に使われる場面
「ASINなんて商品ページで1件ずつ調べれば済む話では?」——そう思う方もいるかもしれません。ただ、実務では以下のような場面でASINの大量取得が必要になります。
📊 競合商品リサーチ
競合セラーの出品商品を一括でリスト化し、価格・評価・ランキングを比較。手動では数時間かかる作業が数分で完了します。
💰 価格モニタリング
ASINを起点に価格の変動を定期収集。Amazonの競合価格追跡を自動化できます。
🛒 輸出・海外展開
日本Amazonと海外Amazonで同一ASINが使われるため、ASIN一覧から多国展開の対象商品を絞り込むことができます。
📦 在庫・SKU管理
ASINを社内在庫システムや販売管理ツールに連携させることで、在庫切れ予測や補充アラートを自動化できます。
🎯 広告キャンペーン設定
ASINターゲティング広告では、競合商品のASINを直接指定して入札できます。大量ASINのリスト作成に取得ツールが役立ちます。
🔍 カテゴリ市場調査
特定カテゴリのベストセラー全商品データ(ASIN・価格・評価)を取得して、参入難易度や商品ポジショニングを分析します。
ASIN取得ツール5選を徹底比較【2026年最新版】
ASIN取得ツールは大きく「ブラウザ拡張機能型」「専用サービス型」「Webスクレイパー型」の3種類に分けられます。取得件数・自動化の有無・コストの観点で選ぶのが基本です。
以下の比較表で5ツールの主要スペックを確認できます。
| ツール | 種類 | ASIN一括取得 | 自動・定期実行 | 無料プラン | 日本語対応 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Octoparse | Webスクレイパー | ✅ 無制限 | ✅ スケジュール実行 | ✅ 10タスク無料 | ✅ 完全対応 | 大量・自動収集/データ統合 |
| Keepa | 拡張機能+API | △ Product Finder | ❌ | ✅ 基本機能のみ | △ UIは英語 | 価格履歴追跡・ランキング分析 |
| ASINFetcher | Chrome拡張機能 | △ ページ単位 | ❌ | ✅ 完全無料 | △ UIは英語 | 少量〜中量のASIN抽出 |
| ASIN Pick | Chrome拡張機能 | △ 検索結果全ページ | ❌ | ✅ 無料 | ✅ 日本語 | せどり・電脳リサーチ向け |
| GET-ASIN | 専用ツール | ✅ 最大1万件/回 | △ 手動起動 | ❌ 有料のみ | ✅ 日本語 | キーワード指定でASIN取得 |
※各ツールの料金・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。Keepaは2026年初頭に料金改定が行われており、Keepa公式サイトで最新プランをご確認ください。
ASIN専用の取得ツール(GET-ASINなど)は、ASINコードの取得のみに特化しているため、価格や評価などの商品情報を得るには別のツールやAmazonページの目視確認を組み合わせる必要があります。また、ASINFetcherやASIN Pickのようなブラウザ拡張機能は、今開いているページの情報しか取得できないため、検索結果が複数ページにわたる場合は手動でページを送りながら作業する必要があります。
一方Octoparseのキーワード検索テンプレートは、検索結果の全ページを自動で巡回しながら、ASIN・価格・評価・画像URLを1回の実行でまとめて取得できます。商品の詳細情報(説明文・出品者情報・BSRランキングなど)まで深く取得したい場合は、取得したASINをそのまま「ASIN指定」テンプレートに渡すことで連携できます。
各ツールの特徴・使い分け
Keepaは6億点以上の商品価格履歴データベースを持つツールで、「価格推移グラフを見たい」「ランキング変動を追いたい」という用途には最適です。ただし、ASIN一括取得を目的とした設計ではなく、Product Finder機能で絞り込んだ商品リストのASINを取得する、といった迂回的な使い方になります。
ASINFetcher・ASIN Pickは、今ブラウザで開いているAmazonページのASINをワンクリックで抽出してCSVに落とす、という用途に特化した拡張機能です。セラーが手作業でリサーチするシーンには便利ですが、「毎週月曜日に自動実行して結果をSlackに流す」といった自動化には対応していません。
Octoparse(オクトパース)はWebスクレイピングツールとして、ASINを含む商品データを「キーワード指定」「URLリスト指定」「カテゴリページ一括」など複数の方法で大量取得できます。
スケジュール実行に対応しているため、定期的なデータ更新も自動化可能です。テンプレートが用意されているため、プログラミング不要で始められる点も大きな特徴です。詳しくはWebスクレイピングとは何かの解説記事も参考にしてください。
OctoparseでASINを一括取得する方法【テンプレート+手順】
OctoparseでASINを取得する方法は主に2通りです。①Amazonテンプレートを使う方法(ノーコードで最速)と、②カスタムタスクを組む方法(より複雑な取得条件に対応)です。初めての方にはテンプレート利用を強くすすめます。
テンプレートを使ったASIN取得手順(3ステップ)
Step 1:テンプレートを選ぶ
Octoparseにログイン後、「テンプレートタスク」から以下のAmazon Japanテンプレートを選択します。
📋 Amazon Japan 対応テンプレート
- https://www.octoparse.jp/template/amazon-japan-product-scraper — キーワードを入力するだけで、検索結果の全ページからASIN・価格・評価・画像URLを取得
- https://www.octoparse.jp/template/amazon-japan-product-details-scraper — ASINリストを貼り付けると詳細ページから商品説明・出品者情報・BSRランキングまで一括取得
- https://www.octoparse.com/template/amazon-japan-product-scraper-by-urls — カテゴリページやセラーストアURLを指定して商品データを一括収集
- https://www.octoparse.com/template/amazon-jp-product-listings-cloud-only-scraper — 最大5,000キーワードを一度に処理できるクラウドランナー対応版
Step 2:パラメータを入力する
キーワード検索タイプの場合、検索したいキーワード(例:「ワイヤレスイヤホン」)とスクレイピングするページ数を入力します。
ASIN指定タイプの場合は、ExcelやCSVからASINを1行1件でコピー&ペーストするだけです。
詳細な手順はOctoparseヘルプセンター:Amazonから商品情報をスクレイピングするとASINコードでAmazonの商品情報をスクレイピングする方法も参照してください。
Step 3:実行してデータをエクスポートする
「今すぐ実行」または「スケジュール実行」を設定すると、Octoparseが自動でページを巡回してデータを収集します。完了後はCSV・Excel・JSON形式でダウンロードするか、APIで自社システムに直接取り込むことができます。実際の経験では、キーワード検索で100件のASINを取得するのに要した時間は1〜2分程度です。

Amazonのレビューデータもあわせて取得したい場合は、Amazon商品レビューを一括取得する方法を参照してください。また、Amazonデータ取得の方法論全般についてはAmazonから製品データを取得する3つの方法も合わせてお読みください。
競合情報も営業リストも、ウェブデータをそのままExcel・CSV・Google Sheetsに出力
コード不要、誰でも今日から。クリック操作だけで必要な項目を自動抽出
Google Maps・食べログ・iタウンページ向けテンプレートで、リード獲得をすぐに開始
クラウドで毎日・毎週自動実行。大量取得でも安定して、競合動向を常に把握
MCP対応でAIエージェントと連携。収集データをAIに渡して分析・活用まで一気通貫
クレジットカード不要で無料スタート。世界600万人以上が選んだ信頼のツール
AI時代のASIN自動収集:Octoparse MCPでワークフローに組み込む
「ASINデータを毎日自動で取得して、社内の在庫管理システムに連携したい」「AIエージェントに指示を出すと自動でAmazon商品データをリサーチしてレポートを作ってほしい」——そんな一歩先のニーズに対応しているのが、Octoparse MCP(Model Context Protocol)です。
MCPとは、AIアシスタント(Claude・ChatGPT・Cursorなど)が外部ツールを直接操作できるようにする接続規格のことです。Octoparseがこの規格に対応したことで、AIに「amazon.co.jpでワイヤレスイヤホンの上位50件のASINと価格を取得して」と依頼するだけで、Octoparseが自動でスクレイピングを実行し、その結果をAIが分析・整形してくれます。
🤖 Octoparse MCPの主な活用シーン(ASIN取得)
- 競合カテゴリのASINと価格を毎朝自動収集し、Slackに通知
- AIが指定したキーワードのAmazon検索結果からASINリストを即座に生成
- 取得したASINデータをAIが分析して、参入余地のある市場を自動レポート化
- 在庫管理システムと連携し、品切れになったASINの代替商品を自動リサーチ
AI ASIN検索ツールとしてのOctoparse MCPは、単なるデータ取得ツールから「AIと連携したビジネスインテリジェンス基盤」へと位置づけが変わります。社内システムやAIエージェントにOctoparseを接続することで、ASINデータの収集・分析・活用を一連のワークフローとして自動化できます。MCPの仕組みと導入方法についてはMCPとは何か?Octoparseのデータ収集×AIとの連携を解説とOctoparse MCP使用ガイドを参照してください。
「Octoparseでamazon.co.jpの『ワイヤレスイヤホン』キーワード検索結果から商品名・ASIN・価格・評価を20件取得し、表形式にまとめて分析してください」——MCP経由でこのプロンプトを実行するだけで、上記のような結果が得られます。
AIで直接にスクレイピングと比較して、トークン消費量を大幅に削減できます。
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Amazonデータ収集の合法的な活用方針について
Amazonの公開商品ページ(価格・ASIN・評価など)は、ログイン不要で誰でも閲覧できる情報です。一般的に、このような公開情報のスクレイピングは法律上許容されるケースが多いとされています。実際、総務省も消費者物価指数(CPI)の調査にWebスクレイピングを活用しており、政府機関が正式業務に使うほど社会に認められた情報収集手段です。
ただし、Amazon利用規約には自動化ツールによるデータ収集を制限する条項が含まれています。Octoparseはあくまでデータ収集の合法的・透明な利用を推奨しており、個人情報を含むデータの収集・第三者への無断販売・サーバーへの過度な負荷をかける行為は推奨していません。取得したデータの利用目的・方法については、Amazonスクレイピングの合法性と注意点の記事で詳しく解説しています。利用する際は必ず自社の法務・コンプライアンス担当者にも確認することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. ASINとはどんなコードですか?JANコードと何が違いますか?
ASINはAmazon独自の10桁識別コードです。JANコードは日本国内の流通に使われる共通規格(バーコード)で、メーカーが取得します。ASINはAmazonが自社カタログ管理のために独自発番しており、Amazon出品者が商品を出品する際に自動付与されます。JANコードを持つ商品にはASINとJANコードが紐付いていますが、JANコードのない商品にもASINは必ず存在します。
Q2. ASINコードはどこで確認できますか?
3つの方法があります。①商品ページのURL内「/dp/」以降の10桁(例:amazon.co.jp/dp/B0CLGY1CSX)、②商品詳細ページ下部の「商品の情報」テーブルの「ASIN」行、③セラーセントラルの在庫管理画面の「ASIN/ISBN」列——のいずれかで確認できます。
Q3. ASINを大量に取得するにはどうすればよいですか?
Octoparse(オクトパース)のAmazon Japanテンプレートを使う方法が最も手軽です。キーワードを入力するだけで検索結果の全ページからASINを一括取得でき、スケジュール実行で定期的な更新も自動化できます。プログラミング不要で使えるため、ITの専門知識がないEC担当者でも導入しやすいツールです。
Q4. 無料でASINを取得できるツールはありますか?
はい。ASINFetcher(Chrome拡張)は完全無料でAmazonページ上のASINを一覧取得できます。またOctoparseは無料プランで10タスクまで利用可能で、クレジットカード不要で始められます。ただし自動スケジュール実行や大量取得(数万件超)には有料プランへのアップグレードが必要です。
Q5. OctoparseでASINを取得するとどんなデータが手に入りますか?
テンプレートにより取得できる項目は異なりますが、主要なものとして「ASIN・商品名・ブランド・価格(新品・中古)・レビュー数・評価・商品画像URL・ベストセラーランキング(BSR)・配送情報・出品者数」などが取得できます。詳細ページスクレイパーを使えば商品説明や寸法・重量まで収集可能です。
Q6. OctoparseのMCP機能でASINデータをどう使えますか?
Octoparse MCPを使えば、ClaudeやChatGPTなどのAIアシスタントから自然言語でASINデータ収集を指示できます。「今週のワイヤレスイヤホンカテゴリのベスト20件のASINを取得して売れ筋トレンドを教えて」という指示一つで、Octoparseがスクレイピングを実行し、AIが結果を分析して返してくれるフローが実現します。定期的な競合調査・市場分析の自動化に特に有効です。
Q7. Amazonの商品データをスクレイピングすることは合法ですか?
ログイン不要で閲覧できる公開情報(価格・ASIN・評価など)のスクレイピングは、一般的に許容範囲とされるケースが多いです。ただしAmazon利用規約には自動化ツールの使用を制限する条項があります。個人情報の収集・サーバーへの過負荷・取得データの無断商用利用は避けてください。詳しくはAmazonスクレイピングの合法性と注意点をご確認ください。
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