日本時間の9月8日午前2時に開催されたAppleイベントにより、iPhone 14の全容が発表されました。毎年恒例の行事となった同イベントにおいて、最新iPhoneを買おうか買うまいか、悩んでいる方は多いでしょう。購入の判断材料として、iPhone 14に対する世論が気になるところです。そこでTwitterをスクレイピングして、iPhone 14の発表情報に対する世間の反応を分析してみました。
今回はiPhone 14をテーマにしていますが、Octoparse(オクトパス)を使えばTwitter上にある、あらゆる投稿データをわずか数分で入手できますので、ビジネス活用の参考にしてみてください。
Octoparseなら誰でも簡単にTwitter分析ができる
Octoparse(オクトパス)とは?
Octoparseはプログラミングスキルを持っていない方でも、簡単にスクレイピングが行えるツールです。ちなみにスクレイピングとは、WebサイトやWebサービスから指定したデータだけを抽出し、効率良く情報収集するための技術を意味します。
今回ご紹介するように、Octoparseのスクレイピングテンプレートを利用すればTwitter以外のWebサイトやWebサービスから幅広く情報取集できます。「データドリブン(データに基いた判断・行動)」が重視されている現代ビジネスにおいて、Octoparseは欠かせないツールの1つです。
iPhone 14がいよいよ発表!9/16発売へ
まずは、Appleイベントにて発表されたiPhone 14情報を、iPhone 13と比較しながら簡単におさらいしましょう。
比較項目 |
iPhone 13 |
iPhone 14 |
発売日 |
2022年9月16日(金) |
2021年9月24日(金) |
販売価格 (Appleストア) |
98,800〜122,800円 |
119,800〜164,800円 |
カラー |
ミッドナイト, スターライト, ブルー, (PRODUCT)RED, パープル |
ミッドナイト, スターライト, ブルー PRODUCT(RED), ピンク, グリーン |
画面サイズ |
6.1インチ |
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解像度 |
2,532 x 1,170ピクセル (460ppi) |
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ディスプレイ |
Super Retina XDRディスプレイ |
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リフレッシュレート |
60Hz |
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ストレージ容量 |
128GB/256GB/512GB |
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プロセッサ |
A15 Bionic |
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カメラ性能 |
デュアルカメラ(広角ƒ/1.5, 超広角ƒ/2.4) メインカメラ:1,200万画素 インカメラ:1,200万画素 スマートHDR 4 Photonic Engine インカメラがオートフォーカスに対応 |
デュアルカメラ(広角ƒ/1.6, 超広角ƒ/2.4) メインカメラ:1,200万画素 インカメラ:1,200万画素 スマートHDR 4 |
ビデオ撮影 |
4Kビデオ撮影 シネマティックモード搭載(最大4K HDR, 30fps) アクションモード |
4Kビデオ撮影 シネマティックモード搭載(1080p, 30fps) |
生体認証 |
Face ID(顔認証) |
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防塵・防水性能 |
IP68 |
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端子 |
Lightningコネクタ |
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安全機能 |
緊急SOS 衝突事故検出 |
緊急SOS |
大きさ (高さ×幅×厚さ) |
146.7×71.5×7.80mm |
146.7×71.5×7.65mm |
重量 |
172g |
173g |
iPhone 14とiPhone 13をざっと比較すると、上記のようになります。赤字部分がiPhone 13からアップデートされた部分です。少々地味なアップデートではありますが、「衝突事故検知」など革新的な機能も追加されています。
ちなみにiPhone 14の他に、Plus・Pro・Pro Maxの3機種が発表されていますが、今回はiPhone 14を中心にスクレイピングを行なっていきます。
iPhone 14に対する世間の関心を調べてみた
iPhone 14の世論分析を行なってみたところ、なかなか面白い事実が判明しました。それでは、世論分析を行う方法から順を追って解説していきます。
世論分析を行う方法
Twitterを使ってiPhone 14に対する世間を調べる方法は3つあります。
投稿を1つひとつ確認する
確実な分析方法ですが、あまりにも時間がかかってしまうため現実的ではありません。100件も分析すれば挫折してしまうことでしょう。また、世論分析には膨大なデータを収集しなければならないため、データ量の観点からも適切ではない方法です。
Yahoo!リアルタイム検索を利用する
Yahoo!リアルタイム検索とは、Yahoo! JAPANが提供しているトレンド把握ツールです。検索窓に調べたいキーワードを入力すると、該当する最新ツイートや時間ごとのツイート数、感情の割合などがわかります。例えば「iPhone 14」と入力すると次のように結果が表示されます。
感情の割合にてネガティブな意見が82%を占めていることがわかります。しかし、世論分析としては1人ひとりの意見を吸い上げることはできません。
Octoparseでスクレイピングする
前述のように、Octoparseならスクレイピングテンプレートを使って誰でも簡単に世論分析が行えます。調査したいキーワードを入力するだけなのでITに苦手意識がある方でも大丈夫。それでは、Octoparseを使ってiPhone 14に対する日本の意見をチェックしていきましょう。
Octoparseでスクレイピングする
用意するもの
スクレイピングにあたって用意するものは「パソコン」「インターネット環境」「Octoparseのアカウント」のみです。Octoparseのアカウントはこちらからご登録いただけるので、まだアカウントをお持ちでない方は登録しましょう。
アカウント登録が完了したらダウンロードページよりOctoparseソフトをダウンロードし、インストール、ログインを行ってください。
Twitterのスクレイピングテンプレートは有料プラン限定の機能なので、こちらのページに従って14日間無料トライアルの申し込みを行います。以上で、Twitterをスクレイピングする準備が整いました。
※無料アカウントの場合、Twitterのスクレイピングテンプレートはご利用いただけません
Octoparseでスクレイピング
それでは、Octoparseを使ってTwitterをスクレイピングしていきます。Octoparseを起動したら「人気テンプレート」にある「Twitter」をクリックします。
さらに、「Tweets by keywords/ hashtags_Twitter」をクリックします。
続いて「今すぐ使う」をクリックします。
基本情報やパラメーターを入力する画面が表示されるので、必要な情報を記入します。
パラメーターの「keywords/ hashtags」には検索したいキーワードまたはハッシュタグを入力してください。ちなみに今回は、以下の条件でキーワード検索を行うようになっています。
<検索条件>
- 投稿文に「iphone 14」を含む
- 日本語ツイートのみに限定
- リンク付きを含まない
- リツイートを含まない
- 2022年9月9日以降の投稿
このような複雑な検索条件を設定したい場合は、Twitterが提供している高度な検索を活用しましょう。
条件を設定し「検索」をクリックすると、条件にマッチしたツイートのみが表示されます。画面上部の検索窓には検索条件を表す文字列が表示されるため、これをコピーしてOctoparse画面の「keywords/ hashtags」に入力しましょう。
「Scroll-down times」に数字の100を入力し、「保存して実行」をクリックすると実行環境を選択する画面が表示されます。
Twitterのスクレイピングテンプレートは有料プランのみの機能なので、ここではクラウド抽出の「通常モード」をクリックします。
これでOctoparseの設定・実行は完了です。あとはスクレイピングが終わるまで数分待ちましょう。
【結果】iPhone 14に対する世間の意見は厳しい!?
さて、先ほどの手順でスクレイピングを実行すると、次のような画面で進捗状況が確認できます。
今回はわずか1分46秒でスクレイピンが完了しました!「データをエクスポート」をクリックし、任意の形式で収集したデータをダウンロードしましょう。
そしてこちらが、Googleスプレッドシートにコピーして体裁を整えたデータです。
テキストマイニングで世論分析する
続いてTwitterから抽出したデータのうち、「ツイート内容」の部分をテキストマイニングツールに貼り付けて分析していきます。
ワードクラウドの結果
ポジネガ&感情の結果
このように分析してみると、iPhone 14に対しては厳しい意見が多いと見られます。ネガティブな意見はポジティブな意見の3倍多く、感情の中で最も数値が高いのは「悲しみ」でした。期待値が高かっただけに、円安に伴うiPhone 14の価格高騰を嘆いている方が多いようです。
ドルベースではiPhone 13から価格据え置きになっているだけに、コロナ禍や昨今の世界情勢を恨む他ありません。
一方で、「すごい」「欲しい」「買い替える」などポジティブな意見もあり、やはり日本にはiPhone好きなユーザーが多いことが伺えます。また、新色となった「パープル」への注目度も高まっていますね。Octoparseで抽出したデータがあればテキストマイニングツール以外の分析ツールを使った分析・調査も行えます。
Octoparseなら誰でも簡単にTwitter分析ができる
今回ご紹介したように、Octoparseを使えば誰でも簡単にTwitter分析が行え、例えば次のようなシーンで利用できます。
- 企業名・ブランド名に対するポジネガ分析を行う
- 自社商品・サービスに対する注目度をチェックする
- 市場における競合他社の存在感をチェックする
- 1カ月に1回の定期分析で世論を変化を把握する
- トレンドを知り今後のビジネス戦略に取り入れる
多くのユーザーにとってTwitterは日常であり、日々のさまざまな感情をツイートに載せています。Octoparseを使ってTwitterをスクレイピングすれば、アンケート調査よりも圧倒的に少ない時間と労力で、ユーザーの心情や世間のトレンドなどが把握できるのです。
この機会に、Octoparseを使った「データドリブン」なビジネス意思決定を始めてみてはいかがでしょうか?