新型コロナウイルス感染症の影響によって、自宅や外出先で働くリモートワークは世界中で急速に広まりました。コロナ禍が落ち着いた後もリモートワークが好まれる傾向は続くと予想されています。
もし、リモートワークのサイドビジネスでお金を稼ぎたいとしたら、「Webスクレイピング」は選択肢のひとつになるでしょう。
なぜならビジネスのオンライン化に伴い、従来の経験や勘によるものではなく、データに基づいた意思決定を行う「データドリブン」な経営が注目されているからです。多くの企業ではマーケットや競合データ収集ニーズが増えています。
またWebスクレイピングを行うには、誰かと協業する必要がなく、パソコンとオンライン環境さえあれば、場所を問わず一人でできるので副業リモートワークとしても最適です。さらにWebスクレイピングの汎用性が高いため、副業で経験を積むことで、本業にプラスになることもあります。
そこで今回は、副業リモートワークでおすすめのWebスクレイピングについて紹介します。
クライアントはどんなデータにお金を払うの?
Webスクレイピングツール「Octoparse(オクトパス)」のユーザーには、フリーランスが多いのが特徴です。フリーランスはOctoparseを活用してデータ収集の仕事を企業や個人から請け負っています。例えば、ランサーズ、クラウドワークス、ココナラといったクラウドソーシングサービスでは、Webスクレイピングサービスを提供している方が数多く存在します。
画像参照元:ランサーズ
彼らは、独自に収集したデータを販売したり、依頼主の要望に応じたデータサービスを提供したりします。その対価として報酬を受け取っています。報酬費用は提供するサービス内容によって異なりますが、数千円〜2万円程度が一般的です。月に数回対応すれば、副業収入として5〜6万円以上稼ぐことが可能です。
しかし、いくらWebスクレイピングサービスを提供しても、データ収集を依頼するクライアントがいなければ仕事になりません。それでは、クライアントはどのようなデータを求めているのでしょうか。
Webサイト(ECサイトなど)上のデータ収集
Webサイト上に掲載されている情報のデータ収集ニーズはよくあります。EC出品者は商品データ(商品名、価格データ、販売数、在庫データなど)を収集することで、出品価格の調整や商品選定に役立てることが可能です。
実際に、Octoparseが行った調査では「どんなサイトのWebスクレイピングをしたいか?」という質問に対し、Amazon、楽天、メルカリなどの「ECサイトのデータ収集」という回答が3分の1を占めていました。その結果を踏まえて、OctoparseではECサイトのWebスクレイピングテンプレートを開発しました。
例えば、以下はココナラに掲載されていた相談依頼です。このクライアントはAmazonで「この商品には新しいモデルがあります」という商品だけをデータ抽出してくれる方を探していました。2万円の予算に対し、3名の方が提案していました。
企業情報(電話番号・メールアドレスなど)のデータ収集
営業リストに活用するために、企業の電話番号やメールアドレスなどのデータ収集もよく目にする案件です。
企業が新しくビジネスを立ち上げたり、新規顧客開拓をするためには営業リストが欠かせません。しかし、営業リストを作成するために、わざわざWebサイトを調べて、電話番号やメールアドレスを手作業でExcelに入力していたら、時間と手間ばかりが掛かってしまいます。
そこで、Webスクレイピングツールを使えば、データ収集からExcel入力まで自動化させることが可能です。
中には営業リストを販売している事業者もいますが、営業リストを購入するとなれば、1件5円程が相場となっているため、仮に5000件のリストを購入するとなれば、2万5,000円の費用が掛かります。
しかし、それらのデータはWebスクレイピングツールを使えば無料で入手できます。仮に副業ビジネスで依頼主から5,000円の手数料を受け取っても、データ収集に掛かる時間はわずか数分です。時給換算すれば非常に美味しいサイドビジネスといえます。
SNS(Twitter(The X)、YouTubeなど)のデータ収集
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の情報収集ニーズは近年非常に高まっています。例えば、Twitter(The X)で特定のトピックに対するツイートデータを収集したいというニーズがあります。
また、YouTubeマーケティングを行う際に、ベンチマークしているチャンネルのサムネイル画像やタイトルのデータを一括取得して、どういった画像やタイトルが好まれるかといった、インサイト分析を行うことが可能です。
参照:YouTubeコメントをスクレイピングで自動取得して羽生結弦選手のファン感情を分析する
アプリ・Web開発のためのコンテンツ収集
Webスクレイピングは、データ分析、インサイト分析、営業リスト作成だけではなく、Webサービスやアプリケーション開発にも利用されます。
「アグリゲーションサイト」は代表例です。アグリゲーションサイトとは、あるテーマについて複数のWebサイトから情報を自動的に抽出し、まとめて提供するWebサービスのことです。
例えば、Indeed や求人ボックスは求人アグリゲーションサイトとして人気の高いサービスです。Webスクレイピングの仕組みを理解することで、こうしたアグリゲーションサイトの開発もできるようになります。
どうやってWebスクレイピングを始めるか?
ここまで、Webスクレイピングを使ってお金を稼ぐ具体例を紹介しました。世の中の多くの方は専門的なIT技術やプログラミングに詳しくありません。しかし、そういった方でも、まるでプロのエンジニアのように、Webスクレイピングを行うことが可能です。
エンジニアのようにWebスクレイピングを行う方法
プログラミングがわからない方でもWebスクレイピングを始めるには、「Webスクレイピングツール」の活用が最適です。中でもおすすめなのが「Octoparse(オクトパス)」です。
Octoparseは、プログラミングを一切行なわないノーコードツールで、誰でもかんたんな操作だけでWeb上のあらゆるデータを抽出できます。
Webスクレイピングとは何か?
かんたんに言うと、「Web上にある欲しいデータだけを自動で取得すること」です。取得したデータは、ExcelやCSVなどのファイル形式で保存できます。保存したデータは、グラフに加工したり、関数で分析したりすることも可能です。
特にOctoparseは無料で利用できるので、データ抽出の仕事を請け負うことができれば、丸々利益になります。そのため、ビジネスパーソンのサイドビジネスにも最適です。
Octoparseの活用方法とは?
Octoparseに対象サイトのURLを入力し、あとはツール内の指示に従って操作を進めれば、かんたんにワークフロー(データ抽出のプロセス)を設定できます。
例えば、Amazonから特定商品のデータを抽出するとしたら、Octoparseに該当する商品ページのURLを貼り付け、抽出したいデータを選択し、抽出するワークフローを設定するだけでデータを抽出できます。
参考:2022年 Amazonから製品情報をスクレイピングする
もっとかんたんにWebスクレイピングを行いたい方は、Octoparseのテンプレートを活用すれば、わずかな手順だけでデータ抽出を実行できます。
参考:Amazon急上昇ワードランキングをモニタリングする方法【テンプレートあり】
まとめ
リモートワークなら、働く場所に縛られず好きな場所で仕事を行うことができます。本業の合間にサイドビジネスに取り組むことで、副業収入を得ることができます。
近年では、Webスクレイピングツールのような便利なオンラインツールが登場しているため、これらを活用すればプロのエンジニアのようなレベルの高い作業もかんたんに行うことができます。
特にOctoparseでは、Webスクレイピングに必要な機能が充実しており、わずかな操作だけでスクレイピングを実行できるテンプレートも豊富に備わっています。月額利用料が掛からないフリープランもあるので、興味のある方はリモートワークの合間にぜひ試してみてください。