JavaScriptは、Webページの表示やユーザー操作と同じ文脈で処理を書けるため、Webスクレイピングにも使いやすいプログラミング言語です。特に、JavaScriptで後から商品一覧やレビューが表示される動的ページでは、PuppeteerやPlaywrightのようなブラウザ自動化ライブラリが役立ちます。
本記事では、javascriptスクレイピングを始めたい初心者に向けて、JavaScriptの特徴、Node.jsとPuppeteerを使った実装手順、失敗しやすいポイント、そしてコードを書かずにOctoparseでスクレイピングする方法を解説します。あわせて、「スクレイピング 言語としてJavaScriptを選ぶべきか」を判断できるように、Pythonやノーコードツールとの違いも整理します。
注意: Webスクレイピングを行う際は、対象サイトの利用規約、robots.txt、著作権、個人情報、アクセス頻度に配慮してください。ログインが必要なページ、個人情報を含むページ、技術的なアクセス制限があるページでは、取得可否や利用目的を事前に確認することが大切です。
JavaScriptはスクレイピング言語として向いている?
JavaScriptは、Webブラウザ上で動くページと相性がよい言語です。Node.jsを使えば、サーバーサイドでもJavaScriptを実行でき、PuppeteerやPlaywrightでブラウザ操作を自動化できます。そのため、クリック、入力、待機、スクロール、ページ遷移など、人がブラウザで行う操作に近い流れをコードで再現しやすい点が強みです。
一方で、静的なHTMLを少量取得するだけなら、PythonのrequestsやBeautifulSoupのほうが簡単に書ける場合もあります。スクレイピング 言語を選ぶときは、人気や学習しやすさだけでなく、対象ページが静的か動的か、チームがどの言語を保守できるか、取得後のデータをどこへ連携するかまで考えると判断しやすくなります。
| 目的 | 向いている選択肢 | 理由 |
|---|---|---|
| 動的ページをブラウザ操作込みで取得したい | JavaScript / Node.js | PuppeteerやPlaywrightでクリック、待機、スクロール、ページ遷移を扱いやすい |
| データ分析や機械学習の前処理に使いたい | Python | 解析・加工・可視化のライブラリが多く、学習情報も豊富 |
| 業務システムへ組み込みたい | Java / C# | 既存システム、DB、バッチ処理と統合しやすい |
| コードを書かずに定期収集したい | Octoparse | 内蔵ブラウザ、ワークフロー、自動検出、データプレビューで設定しやすい |
JavaScriptとは
JavaScriptは、動的なWebページの制作に欠かせないプログラミング言語として広く利用されています。Webページにアニメーション効果を付与したり、ボタン操作に応じて表示を切り替えたり、入力内容に応じてページを更新したりする場面でよく使われます。
Webスクレイピングの文脈では、JavaScriptは2つの意味で重要です。1つ目は、スクレイピング対象のページ自体がJavaScriptで動的に描画されることが多い点です。2つ目は、Node.js上でJavaScriptを実行し、ブラウザ操作を自動化できる点です。つまり、JavaScriptを理解していると、対象ページの動きも、スクレイピング処理の実装も把握しやすくなります。
JavaScriptでスクレイピングをする前提条件
JavaScriptでスクレイピングを始めるには、以下の知識や環境を用意しておくとスムーズです。
- JavaScriptの基本文法
- HTML、CSS、DOM構造の基礎知識
- Node.jsの実行環境
- npmなどのパッケージ管理ツール
- Puppeteer、Playwright、Cheerio、Seleniumなどのライブラリに関する理解
- 対象サイトの利用規約、アクセス頻度、取得してよいデータの確認
特に動的ページでは、ページを開いた直後に必要なデータが存在しないことがあります。商品一覧、レビュー、価格、ランキングなどが後から読み込まれる場合は、待機条件やスクロール処理を設計する必要があります。
JavaScriptを使ってスクレイピングをする方法
ここでは、JavaScriptとPuppeteerを使ってWebページのタイトルを取得する簡単な例を紹介します。最初はタイトル取得のような小さな処理から始め、次に見出し、商品名、価格、URLなどへ対象を広げると理解しやすくなります。
1. Node.jsをインストールする
最初に、Node.jsの公式サイトからインストーラを入手し、Node.jsをインストールします。Node.jsは、JavaScriptをブラウザ外で実行するための環境です。Puppeteerなどのスクレイピング用ライブラリも、Node.js環境で利用します。
2. 作業ディレクトリを作成する
次に、スクレイピング用のディレクトリを作成します。ここでは例として、デスクトップに「scraping_test」というフォルダを作ります。作成場所やフォルダ名は任意です。
コマンドプロンプトまたはターミナルで、作成したフォルダに移動します。
実際のパスは、フォルダを作成した場所に合わせて変更してください。
3. npmを初期化する
作業フォルダ内で、以下のコマンドを実行します。

実行後、「scraping_test」フォルダ内にファイル「package.json」が作成されます。
4. Puppeteerをインストールする
次に、JavaScriptのブラウザ自動化ライブラリであるPuppeteerをインストールします。

「node_modules」フォルダと「package-lock.json」が作成されれば準備完了です。
5. タイトルを取得するコードを書く
エディタで次の内容を記述し、「scraping_title.js」というファイル名で保存してください。

この例では、ブラウザを起動し、指定したURLを開き、ページタイトルを取得してコンソールに表示します。動的ページで必要な要素が後から表示される場合は、`waitUntil` の条件や、要素が表示されるまで待つ処理を追加します。
6. JavaScriptファイルを実行する
コマンドプロンプトで以下を実行します。

ページタイトルが表示されれば成功です。ここではタイトルだけを取得していますが、実務では `page.locator()` や `page.$$eval()` などを使って、商品名、価格、URL、レビュー数などのフィールドを取得していきます。
javascriptスクレイピングで失敗しやすいポイント
javascriptスクレイピングでは、コードが正しくてもデータが取れないことがあります。原因の多くは、対象ページの読み込みタイミングやページ構造にあります。
- 必要なデータがJavaScriptで後から表示される
- スクロールしないと一覧データが追加されない
- 「もっと見る」や「次へ」ボタンを押す必要がある
- ログイン、Cookie、地域、端末環境によって表示内容が変わる
- ページ構造の変更でセレクタが一致しなくなる
- 取得した行に欠損、重複、列ズレが起きる
Octoparse公式ヘルプでも、Webページの内容が一度に読み込まれない場合があり、JavaScriptなどで動的に生成されるコンテンツでは待機時間や表示要素の確認が重要だと説明されています。コードで実装する場合も、単にURLを開くだけでなく、対象要素が表示されたか、ページ送りが終わったか、重複して取得していないかを確認しましょう。
JavaScriptを使わずにスクレイピングする方法
JavaScriptでスクレイピングを実装するには、Node.js、npm、ライブラリ、セレクタ、待機条件、例外処理などの理解が必要です。エンジニアがいるチームなら柔軟に実装できますが、非エンジニアが定期的にデータを集めたい場合は、コードを書かない方法も検討できます。
Octoparseは、内蔵ブラウザ上で対象ページを開き、クリック操作でフィールド、ループ、ページネーション、待機時間などを設定できるノーコード型のWebデータ抽出ツールです。公式ヘルプでは、OctoparseのワークフローはWebページを開く、要素をクリックする、ページ送りボタンをクリックする、スクロールする、といった操作を組み合わせて設計する考え方として説明されています。

たとえばECサイトの商品一覧を取得する場合、JavaScriptで実装するなら、ページを開く、一覧要素を待つ、商品カードをループする、次ページをクリックする、各フィールドを取り出す、といった処理を書きます。Octoparseでは、これに近い処理をワークフローとして視覚的に確認できます。

取得結果は、コードでもノーコードでも必ず検証が必要です。最初の数件だけで判断せず、複数ページ、異なる商品カード、欠損値、重複、列ズレを確認しましょう。Octoparseではデータプレビューでサンプル行を確認できるため、フィールド設計やページネーションのミスを見つけやすくなります。

Webスクレイピングの注意点
Webスクレイピングを行う際は、対象サイトの利用規約や著作権に十分配慮する必要があります。公開されているページであっても、取得したデータの利用目的や再利用範囲には注意が必要です。
また、短時間に大量アクセスすると、対象サイトに負荷をかける可能性があります。JavaScriptで自作する場合もOctoparseを使う場合も、取得間隔、同時実行数、再試行回数を適切に設定しましょう。CAPTCHAやアクセス制限が表示される場合は、無理に回避するのではなく、対象サイトのルールや取得方法を見直すことが大切です。
さらに、取得後のデータ検証も欠かせません。スクレイピングは「コードが動くこと」だけでは不十分です。取得件数、空欄、重複、列ズレ、日付や価格の表記ゆれを確認し、必要に応じてログやサンプルデータを残しましょう。
参考リンク
- Octoparse公式ヘルプ: ワークフローとは
- Octoparse公式ヘルプ: 自動検出機能でデータを抽出する
- Octoparse公式ヘルプ: 実行前の待機時間を設定する
- Octoparse公式ヘルプ: ページネーションの処理
- 関連記事: Webスクレイピングに最適なプログラミング言語7選
まとめ
JavaScriptは、動的ページやブラウザ操作を伴うスクレイピングに向いた言語です。Node.jsとPuppeteerを使えば、ページを開く、待つ、クリックする、タイトルや要素を取得する、といった処理を実装できます。
一方で、javascriptスクレイピングを安定して運用するには、対象ページの読み込みタイミング、セレクタ、ページネーション、スクロール、重複除外、データ検証まで設計する必要があります。コードを書く体制があるならJavaScriptは有力ですが、非エンジニアが素早くデータ収集を始めたい場合は、Octoparseのようなノーコードツールを使う方法もあります。
スクレイピング 言語を選ぶときは、「どの言語が有名か」だけでなく、対象ページの構造、チームの保守スキル、取得後のデータ活用まで含めて判断しましょう。まずは小さなページでテストし、取得結果を確認しながら、実務に耐えられる形へ改善していくことが大切です。
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