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スクレイピングは違法?禁止サイトの見分け方と安全に実施する方法【2026年版】

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スクレイピングは違法なのかをわかりやすく解説。利用規約、robots.txt、個人情報、著作権、ログイン必須ページ、不正アクセスの観点から、スクレイピング禁止サイトの見分け方と安全に実施するチェックポイントをまとめました。

約6分で読めます

「Webスクレイピングに違法性はないか?」「どのようなサイトが禁止・高リスクなのかを知りたい」このような疑問を持つ方は少なくありません。結論から言えば、Webスクレイピング自体が一律に違法というわけではありません。公開情報の取得やデータ分析のための活用まで、直ちに違法と判断されるものではないためです。

ただし、だからといって「公開されている情報なら何をしてもよい」というわけでもありません。対象サイトの利用規約、自動取得の可否、ログイン後ページかどうか、個人情報や著作物を含むかどうか、サーバーへの負荷、取得後の再利用方法によっては、法的または運用上のリスクが生じます。

また、実務では「Octoparseのようなスクレイピングツールは安全に使えるのか」という不安を持つ方も多いでしょう。重要なのは、ツール名そのものよりも、どのサイトを対象に、どの頻度で、どの項目を、どの目的で取得し、どう管理するかです。本記事では、スクレイピングの合法性と禁止サイトの見分け方を整理したうえで、安全に実施するための実務ポイントも解説します。

関連記事:スクレイピングとは?基本や仕組み、活用事例まで解説

Webスクレイピングは合法か?

Webスクレイピングは、インターネット上の情報を自動的に収集する技術として広く使われています。一般論として、公開ページの情報を自動取得する行為それ自体を一律に禁止する法律があるわけではありません。

一方で、合法かどうかは「スクレイピングという技術名」だけでは決まりません。対象サイト、取得対象、取得方法、取得頻度、利用目的、再利用方法まで含めて判断されます。つまり、正確な答えは「一律違法ではないが、やり方によっては問題になる」です。

ただし、対象データや収集したデータの扱い方によっては注意が必要なケースもあります。例えば、他人の個人情報を許可なく取得したり、著作権で保護されたコンテンツを無断で使用したりすることは違法です(出典:個人情報の保護に関する法律)。

また、Webスクレイピングによってサーバーに過度な負荷が掛かり、サーバーがダウンしてしまえば、サイト運営者側から業務妨害として訴訟問題に発展するリスクもあります。

したがって、Webスクレイピングを行う際には、法律や対象サイトの利用規約を守ることが重要です。適切な方法でスクレイピングを実施することで、違法行為を避けつつ、効果的にデータを活用することができます。

スクレイピング自体に違法性はない

公開情報を対象とし、分析や調査のために必要な範囲で取得・活用することまで、直ちに違法と判断されるわけではありません。実務でも、市場調査、価格比較、競合分析、求人調査、店舗情報整理など、さまざまな場面で活用されています。

ただし、ここでいう「問題が起きにくい」のは、あくまで適切な条件を守っている場合です。ログイン後のページ、個人情報、著作物性の高い本文・画像、アクセス制限の回避を伴う取得は、別の論点として慎重に判断する必要があります。

注意すべきポイント

スクレイピングでリスクが高まりやすいのは、主に次のようなケースです。

  • 対象サイトの利用規約で自動取得・自動アクセス・再利用が制限されている
  • ログイン後の領域や会員限定ページを対象にしている
  • 氏名、連絡先、アカウント情報などの個人情報を含んでいる
  • 記事本文、画像、レビューなど著作物性の高いコンテンツをそのまま再利用する
  • 短時間に大量アクセスして相手サイトへ過度な負荷をかける

このため、スクレイピングを行う前には「取得できるか」だけでなく、「取得してよいか」「取得後にどう使うか」まで含めて確認することが重要です。

サイトによってWebスクレイピングを禁止している理由

Webスクレイピングは一律に違法ではありませんが、サイトによっては自動取得を明確に禁止している場合があります。背景には、単なる技術的な問題だけでなく、事業運営や権利保護の観点があります。

データの不正利用のリスクがあるため

多くのサイトは、掲載データの無断収集や再利用を避けるため、利用規約で自動取得を制限しています。特に会員制サービス、予約サイト、求人サイト、ECモール、SNSのように、取得されたデータがそのまま商用利用・再配布されやすいサービスでは、この傾向が強く見られます。

また、ログイン後ページやマイページのように、ユーザーごとに表示内容が変わる領域では、公開情報の収集よりもリスクが高くなります。公開されているページと同じ感覚で扱わないことが大切です。

サーバーに過剰な負荷をかけるリスクがあるため

スクレイピングは短時間に大量のリクエストを送ることができるため、設計によっては相手サイトへ大きな負荷をかけます。通常の手動閲覧では起きない頻度・件数でアクセスすると、サイトの表示速度低下や障害につながるおそれがあります。

このため、サイト運営者はレート制限、IP制御、ログイン制限、CAPTCHAなどの対策を講じることがあります。スクレイピングできるかどうかと、相手に負担をかけずに運用できるかどうかは、分けて考える必要があります。

著作権侵害を防ぐため

ウェブサイト上のコンテンツには、文章、画像、レビュー、図表など、著作権で保護されるものが含まれます。取得できるからといって、そのまま転載、再配布、再販売、学習用途以外での二次利用が自由にできるとは限りません。

特に、商品説明文、記事本文、口コミ、画像素材などを自社サイトや資料にそのまま貼り替える使い方は注意が必要です。スクレイピングの合法性と、取得したデータの利用可否は同じ問題ではないため、分けて確認しましょう。

スクレイピングが禁止されているサイトを確認する方法

スクレイピングの可否を見極めるときは、「サイト名の印象」で判断するのではなく、対象URL単位で確認するのが安全です。実務では、次の3点を最低限チェックしておくと判断しやすくなります。

Web APIを提供しているか確認する

対象サイトが公式APIを提供している場合は、まずAPI利用を優先するのが基本です。APIには取得できる項目、レート制限、再利用条件などが明示されていることが多く、スクレイピングよりも運用ルールが明確です。

特に継続運用を前提とする場合は、APIのほうが仕様変更に強く、社内説明やコンプライアンス面でも整理しやすくなります。

robots.txtファイルを確認する

robots.txt は、クローラーに対するアクセス方針を示すファイルです。対象サイトのルートに「/robots.txt」を付けることで確認できるケースが多く、少なくとも実務上の重要な判断材料になります。

ただし、robots.txt に記載がないからといって法的に自由という意味ではありません。逆に、Disallow がある場合は、少なくとも慎重に扱うべき対象です。robots.txt は参考情報として重要ですが、単独で法的な可否を確定するものではありません。

対象サイトの利用規約を確認する

最優先で確認したいのは利用規約です。スクレイピングという単語がなくても、「自動化された手段によるアクセス」「データの抽出」「商用利用」「再利用」「ボットによる取得の禁止」などの表現が含まれている場合があります。

特に会員登録を伴うサイトでは、規約に同意したうえで利用していることになるため、規約違反のリスクを軽く見るべきではありません。

関連参考:スクレイピングは違法?Webスクレイピングに関するよくある誤解!

スクレイピングで違法行為にならないためのポイント

スクレイピングを実施する際は、次のポイントを運用ルールとして明文化しておくと、実務上のリスクを下げやすくなります。

個人情報の取得を避ける

氏名、メールアドレス、電話番号、住所、アカウント情報など、個人に結びつく情報を収集する場合は、特に慎重な判断が必要です。公開ページに掲載されている情報であっても、利用目的や再利用方法しだいでは問題になり得ます。

取得対象は必要最小限にとどめ、個人情報や機微情報を含まない設計を優先してください。

著作権侵害にならないようにする

文章、画像、レビュー、説明文などをそのまま転載・配布・再販売する運用は避けましょう。分析や比較、社内利用のための整理と、外部公開や再配布では、リスクの水準が大きく異なります。

取得したデータをどのように見せるのか、どこまで保存するのか、引用・要約・統計化のどの形で使うのかを事前に整理しておくことが重要です。

(著作物の例示)
第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
二 音楽の著作物
三 舞踊又は無言劇の著作物
四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
五 建築の著作物
六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
七 映画の著作物
八 写真の著作物
九 プログラムの著作物

引用:著作権法

サーバーへの過度な負荷を避ける

リクエスト間隔を適切に空け、対象件数や並列数を抑え、必要以上に深い階層まで巡回しないことが重要です。人間の閲覧を大きく超えるペースで継続的にアクセスすると、技術的なブロックやトラブルの原因になります。

短時間に大量取得するよりも、必要な項目に絞って安定的に取得する設計のほうが、長期運用では安全です。

APIの利用を検討する

公式APIがある場合は、安定性、保守性、説明可能性の観点から、スクレイピングよりAPIを優先するのが望ましい場面が多くあります。特に社内システム連携や継続取得では、API利用のほうがルールを整理しやすくなります。

Webスクレイピングへの対応策とは?

サイト運営者の立場では、無制限の自動取得を防ぐためにさまざまな技術的対策が取られています。スクレイピングを行う側としても、こうした対策が何を守るためのものかを理解しておくことが重要です。

ログイン制限

ログイン制限は、公開情報と会員限定情報を分ける基本的な対策です。ログイン後ページは公開ページより慎重に扱うべき領域であり、技術的に取得できることと、取得してよいことは同義ではありません。

CAPTCHAの実装

CAPTCHAは、人間とボットを見分けるための仕組みです。こうした対策が設けられている場合、そのサイトが自動取得を歓迎していない可能性が高いと理解しておくべきです。

IPアドレスのブロック

短時間に大量アクセスするIPを制御するのは、サーバー保護の観点から一般的な対応です。ブロックされた場合は、取得頻度や運用設計を見直すべきサインと考えたほうが安全です。

robots.txtの設定

robots.txt は、サイト運営者がクローラーに対して巡回方針を示すための仕組みです。技術的な対話の入口として重要であり、少なくとも無視してよい情報ではありません。

アクセス頻度の制御

相手サイトに負荷をかけないためには、必要最小限のアクセス回数に抑え、適切な間隔を設けることが基本です。継続取得では、単発の成功率よりも、長期的に安定して運用できる設計を優先しましょう。

生成AIの登場で変わるWebスクレイピングの合法性について

AIや大規模言語モデル(LLM)の台頭により、Webスクレイピングの法的・倫理的立場は急速に変化しつつあります。従来のスクレイピングは、価格調査や競合分析といったマーケティング活動の一環として、比較的静かに行われてきました。しかし、GPT-4などのAIモデルが登場し、膨大かつ多様なWebデータを学習に活用する現在、スクレイピングの社会的・法的インパクトは一層注目されています。

スクレイピングの目的が「学習データ収集」に変化

AIモデルの開発では、数百万〜数十億件のデータを必要とするため、Web上に公開されたあらゆる情報が収集対象となり得ます。Webスクレイピングはこの「大量データ確保」の手段として欠かせないものとなり、結果としてAIの高性能化を支えています。

ただしその一方で、著作権者の許諾を得ずにコンテンツを使用する事例も増えており、2023年にはOpenAIが書籍データを無断で利用したとして訴訟を受けました。このように、AI開発を目的としたスクレイピング行為は、法的リスクと倫理的な論争を引き起こしています。

公開情報でも「合法」とは限らない時代へ

一般公開されているWebデータを対象としたスクレイピングは、以前は「グレーゾーンながら合法」との見方が強くありました。たとえば、2019年のLinkedIn対hiQ Labsの裁判では、「公開情報のスクレイピングは合法」とする米最高裁の判決も出ています。

しかしAI時代においては、一度取り込んだデータをAIモデルから削除するのが技術的に困難であることや、データ使用の透明性が確保されていないという懸念が新たに加わりました。今や単に「公開されているか否か」だけでは合法性を判断できない時代に突入しています。

倫理面での議論も活発化

AIがWebスクレイピングによって訓練されることで、意図せずに個人情報が拡散される可能性も指摘されています。とくに、削除権(忘れられる権利)を侵害するリスクや、出所の明示がされないことで、データ提供者が知らないうちに情報を使われる構造が問題視されています。

これにより、スクレイピングは単なる技術行為ではなく、「どのような目的で使われるか」「その後の管理体制はどうなっているか」といったAI時代特有の倫理問題と深く結びつくようになっています。

まとめ

Webスクレイピングは、データ活用の手段として広く浸透している一方で、その合法性や倫理性にはいまだに明確な線引きが存在しません。

特にAIの進化により、スクレイピングの対象や影響範囲が広がっており、企業は従来以上に慎重な対応が求められます。技術の利便性だけでなく、著作権やプライバシー保護といった視点も踏まえたうえで、適切なルールのもとに活用していくことが、今後ますます重要になるでしょう。

とはいえ、実務ではどのようなケースでスクレイピングが問題となるのか、どのように安全に実施できるのか、といった具体的な疑問が多くあります。そこで、スクレイピングに関するよくある質問20選をまとめました。また、合法的スクレイピングを行うにはOctoparseのポリシーを確認してください。

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> 本記事は日本国内における一般的な法的観点に基づくものであり、国や地域により法令・判例が異なる場合があります。

> 記載内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的助言を行うものではありません。

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