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マーケティングでも使える!SNS情報自動収集ツール5選

約5分で読めます

今や多くの人が活用するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、私たちの生活に大きな影響を与えています。

友人とのコミュニケーションを円滑にしたり、同じ趣味を持つ人々と繋がったり、新しいアイデアや情報を得るために使う方も多いでしょう。総務省のデータによると、日本では70%以上の方がSNSを利用しており、10代〜50代に至っては平均80%を越えていることが分かります。
参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書|総務省

近年ではこうしたSNSデータを利用して、企業や行政では市場調査やマーケティング活動に利用する動きが注目されています。SNSデータを分析・加工するには、元データを集めなければなりません。しかし、膨大なSNSのデータをどのように集めれば良いのでしょうか?

そこで本記事ではSNSのデータ収集に役立つ、「SNS情報自動収集ツール」を5つ紹介します。企業のマーケティング担当の方はぜひ参考にしてください。 

SNS情報を収集して何ができる?

SNSから抽出されたデータは、人間行動に関するダイナミックなデータセットであることに間違いありません。SNSデータはいわば価値の宝庫。社会科学者やビジネスエキスパートにとって、SNS情報を収集することで、社会・組織・個人を理解するための新しい機会をもたらし、データ内に隠されたあらゆる価値を探索できるようになります。

実際にすでに多くの企業やマーケターがSNS情報を活用しています。ロンドンの研究者が発表した[SNS分析:テクニック、ツール、プラットフォームの調査]という論文によると、SNSデータ分析は、自社のブランド認識、顧客サービスの改善、マーケティング戦略、さらには不正行為を検出するために利用していると述べています。

その他にも、ビッグデータ時代においてSNS情報の活用例は次のようなものが挙げられます。

顧客感情測定

SNSから顧客レビュー(口コミ)を収集した後、特定のトピックまたは製品に対する評価、購入背景、期待を測定することで、顧客の感情を分析することができます。それによって全体的な顧客満足度と顧客ロイヤルティ(信頼・愛着)を理解し、実施したマーケティング施策から深い洞察を得ることができます。

市場細分化

市場細分化(セグメンテーション)とは、類似の特徴や行動パターンを持つ顧客同士で分類し、グループごとに最適な施策を実行する手法です。

市場細分化が必要な理由は、「商品やサービスを購入するきっかけは、生活習慣の維持や拡張によるもの」と位置づけられているからです。生活習慣やライフスタイルを維持するために、ニーズを満たす商品やサービスを定期的にリピートしたり、買い足すことはあるでしょう。

また、家族が増えたり新たな趣味をはじめたりした場合など、ライフスタイルを拡張するときは、商品や利用サービスを増やします。このように、消費はライフスタイルに密接に関わるため、類似の特徴や行動パターンを持つグループごとに最適な施策を打つことが効率的だと考えられています。

オンラインモニタリング

オンラインモニタリングは、自社ブランドや著作権などの権利が無断で利用されていないか監視したり、自社の従業員による内部流出、SNSの炎上などの不祥事が発生していないか調査することです。

近年ではインターネットを通じたEC取引が飛躍的に増加しており、今まで以上に偽物品・不正品が増加しています。例えば、消費者がSEOキーワードによって、欲しいブランドを検索した結果、模倣品販売サイトに誘導され、正規品と誤解して不正品を購入していたといった被害が後を絶ちません。

また、従業員による不適切動画の投稿、内部情報の流出、過激な投稿による炎上など、SNSやWebを起点としたトラブルが増えています。炎上は一気に広がるため、初動の早さが重要です。オンラインモニタリングでは日々のリスク把握などに役立ちます。

市場調査

市場調査とは、商品開発やマーケティング戦略の立案に向けて、データを通じて市場状況を正しく把握することを指します。今や、ビジネス戦略の策定やマーケティング施策の検討に不可欠です。なぜなら、変化のスピードが早い現在においては、過去の成功体験や「現場の勘」では誤った施策を取り続ける可能性が高いからです。

そのため、定量的・定性的なデータを元に、商品開発や施策を進めていくことが求められています。SNSデータでは、消費者の声やどういったサービスに「いいね」がついているかが把握できるため、消費者ニーズを掴むことに役立ちます。

SNS情報自動収集ツールおすすめ5選

SNSデータの活用は商品開発やマーケティング戦略において欠かせないことはお分かりいただけたでしょう。 それでは、実際にSNSデータを効率的に集めるためにはどうしたら良いのでしょうか。近年ではSNS情報を自動で収集できるWebサービスが登場しています。ここでは、おすすめのSNS情報自動収集ツールを5つ紹介します。

Octoparse

Octoparse(オクトパス)は、ソフトウェア型のスクレイピングツールです。プログラミングによるコーディングを一切行わずに複雑なスクレイピングジョブに対応します。

直感的な操作を実現するわかりやすいインターフェースで、実際のWebサイト画面を見ながらスクレイピング対象項目を選択できます。さらにスクレイピングに必要な機能が充実しており、無限スクロール 、ログイン認証、テキスト入力、ドロップダウンメニューからの選択までサポートしています。その他にも、ファイルダウンロード、CAPTCHA解決、プロキシサーバ、正規表現サポートなど、最新機能が詰まったスクレイピングソリューションです。

スクレイピングで抽出したデータは、Excel・JSON・HTML、またはデータベースとしてエクスポートが可能で、その後は自由にデータを加工・編集できます。フリーミアムのサービスなので、フリープラン(無料)から利用が可能です。

SNSデータをスクレイピングする場合は、Octoparseではチュートリアルやスクレイピングテンプレートが豊富に用意されているので、それらを用いれば誰でもかんたんにSNSから大量のデータを抽出できます。例えば、「Twitter(The X)からデータを抽出」といったことはお手の物。興味のある方は以下の記事を参考にしながら早速試してみてください。

参考:無料でTwitter(The X)からデータを抽出する方法3選!

Dexi.io

Dexi.Ioは、開発、ホスティング、およびスケジューリングサービスを提供するクラウドベースのWebスクレイピングツールです。ポイント&クリックで直感的に操作できるユーザーインターフェースを備えているため、データ抽出の設定にプログラミングは必要ありません。

Dexi.Ioには、「Extractor」「Crawler」「Pipes」といった3種類のロボットがあり、それらを活用することで、だれでも簡単にタスクを作成することができます。取得したデータはJSON / CSVデータとして利用可能であり、またReSTを通して外部アプリケーションからアクセスすることも可能です。

OutWit Hub

Outwit Hubは、洗練されたスクラップ機能やデータ構造認識だけでなく、シンプルなGUIも備えています。Outwit HubはFirefoxのアドオンとして始まり、後にダウンロード可能なソフトに変わりました。

OutWit Hubは、プログラミングの知識を持たない方でも、リンク・メールアドレス・RSSニュースおよびデータテーブルから特定のデータをスクレイピングします。抽出したデータは、Excel、CSV、HTMLまたはSQLデータベースにエクスポートできます。

さらにOutwit Hubには、入力したURLのリストからデータを素早くスクレイピングする「Fast Scrape」という優れた機能があります。使い方もシンプルで、簡単な構成のWebサイトスクレイピングに適しています

Zyte

Zyte(旧:Scrapinghub)は、クローラ拡張を可能にするクラウドベースのスクレイピングツールです。Zyteには、「Scrapy Cloud」「Portia」「Crawlera」「Splash」という4つの主要なツールがあります。各ツールを利用することで、世界50カ国のスクレイピングブロックなどの障害を取り除くなど、すべてのユーザーに完全なWebスクレイピングソリューションを提供しています。

Scrapehubは完全なスイート型で提供されるのではなく、提供するツールを個別に選択できるなど、柔軟性が高い強力なスクレイピングプラットフォームです。

Parsehub

Parsehubは、Windows OS、Mac OS、およびLinuxをサポートする、ソフトウェア型のスクレイピングツールです。JavaScriptとAJAXのページからデータを選択し抽出するためのGUIを提供します。直感的に操作できるユーザーインターフェースでは、Webサイトの任意のフィールドをクリックすることで、データを抽出できます。

さらにIPアドレスの変更に役立つIPローテーション機能もあるため、アンチスクレイピング技術を使用しているWebサイトでもスクレイピングが実行できます。

ParseHubでは、特にチュートリアルが充実しているため、初めて使う人でも直感的に操作方法を理解できます。 

まとめ

世界中でほとんどの人が何かしらのSNSを活用している現代において、企業やマーケターは、商品やサービスの販売戦略にSNS上のデータ活用は欠かせないものとなっています。

SNS上に存在する顧客の声から深い洞察を得ることで、潜在ニーズの発見や、既存の顧客に新しい価値や体験を提供できるようになります。そのためにあなたがやることはいかに効率的に大量のデータを集め、分析・検証に時間を費やすことです。今回紹介したスクレイピングツールを活用して、ぜひデータドリブンなマーケティング活動を行っていきましょう。Octoparseではデータ収集・活用に役立つ情報を発信していますので、そちらもぜひ参考にしてください。

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