「Google画像検索の画像をダウンロードしても問題ない？」「インターネット上の画像を安全かつ効率的にダウンロードするにはどうしたらいい？」このような疑問をお持ちではありませんか？
Google画像検索を使えば、キーワードを入力するだけで最適な画像が表示されますが、その画像をそのまま使用すると著作権侵害に該当する可能性があります。そのため、イメージ画像などを探している場合は、フリー素材サイトの活用がおすすめです。
本記事では、Google画像検索の利用時の注意点から、インターネットから画像を効率的に取得する方法、おすすめのフリー素材サイト10選まで詳しく解説します。
Google画像検索の画像をダウンロードするのは違法？
Google画像検索は、キーワードを入力するだけで関連する最適な画像を見つけることができる便利なツールです。しかし、表示される画像がすべて自由に使用できるわけではありません。Google画像検索の画像は「フリー素材」と誤解されがちですが、実際にはその多くが著作権によって保護されているため、使用前にはその使用条件を確認する必要があります。そのため、これらの画像を無断でダウンロードしたり、商用目的で使用したりすることは、著作権侵害となるリスクが高いです。
例えば、フリー素材サイトにおける”フリー”の定義としては、「著作権フリー」「ロイヤリティフリー」「無料素材」といったように、それぞれ異なる利用条件が設けられています。商用利用が認められていない場合も多く、利用規約をしっかりと確認しなければなりません。
特に、Google画像検索の結果から画像を使用する場合、その出典がフリー素材であるかどうかを判断することは容易ではありません。そのため、画像を安全に利用するには、信頼できる素材サイトから適切なライセンスを持つ画像を選ぶか、必要に応じて著作権者から直接使用許可を取得するのが望ましいです。無断で使用した場合、著作権侵害による法的責任や罰金などのリスクを負うことになりますので注意しましょう。
Google Chromeで画像を一括ダウンロードする方法
フリー素材サイトをはじめ、特定のWebページから画像を一つひとつダウンロードするのは手間と時間が掛かります。ここでは、複数枚の画像を一括でダウンロードする方法を2つご紹介します。
拡張機能
Google Chromeには、画像を一括ダウンロードするための多くの便利な拡張機能が存在します。これらの拡張機能を使用することで、手動で一枚一枚ダウンロードする手間を省き、効率的に作業を進めることが可能です。具体的には次のような拡張機能がおすすめです。
- Tab Save：開いているタブやURLリストから簡単にファイルをダウンロードできる機能を提供します。画像ファイルだけでなくPDFなどもダウンロード可能です。
- Loadify – Smart Image Downloader：Webページ内で使用されている画像とカラーコードをダウンロードできるため、Webデザインに関わるユーザーにとって便利です。
- Image Downloader：Chromeで開かれたページの画像を自動識別し、一括ダウンロードが可能です。画像のフィルタリングも設定でき、効率的に作業を行えます。
- Imageye：画像を検索、閲覧、ダウンロードまで一括対応します。ピクセルの幅と高さでフィルタリングも可能で、各画像のサイズを確認できます。
- Image download for Youtube：Youtubeのサムネイル画像をワンクリックでダウンロードできます。
拡張機能に関する詳しい解説や使い方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ウェブスクレイピングツール（Octoparse）
ウェブスクレイピングツールとは、Webページ上の特定の情報を自動収集する際に役立つツールです。ウェブスクレイピングツールを使うことで、Webページ上のデータや画像情報など、あらゆる情報を一括取得が可能です。
数あるウェブスクレイピングツールの中でも、その利便性の高さから高い人気を誇るのが「Octoparse（オクトパス）」です。Octoparseを使えば、特定のWebページから画像データを効率的に収集することができます。
特に、Octoparseはプログラミング知識がない方でも直感的な操作だけで利用できるように設計されています。Octoparseを活用した画像一括ダウンロードの方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
フリー（無料）素材サイト10選
デジタルコンテンツの作成には、高品質な画像素材が欠かせません。特にコストを抑えつつ、法的なリスクも避けたいと考えるユーザーにとって、信頼できるフリー素材サイトの選定は非常に重要です。ここでは、商用利用も可能で多種多様なカテゴリーの写真素材を提供しているフリー素材サイト10選を紹介します。
写真AC
出典：写真AC
写真ACは、高品質な写真素材を無料で提供するサイトで、個人利用はもちろんのこと商用利用も可能です。クレジット表記やリンクの必要もなく、誰でも簡単に利用開始できることから、登録ユーザー数は1200万人を超えるなど、国内外で広く利用されています。
写真ACでは、人物、ビジネス、動物、花植物、食べ物・飲み物など幅広いカテゴリーの画像が豊富にラインナップされています。これらの画像は、Webサイトや広告、動画、ポストカード、年賀状など、さまざまなメディアで使用することができます。また、プレミアム会員プランも用意されており、さらに多くの特典を受けることが可能です。
PAKUTASO（ぱくたそ）
出典：PAKUTASO
PAKUTASO（ぱくたそ）は、高品質で多様なカテゴリの写真素材を無料で提供する人気のフリー素材サイトです。特に、会員登録なしで誰でも簡単に写真やAI生成画像素材をダウンロードできる手軽さが特徴です。
このサイトでは、約5万3000枚以上（2024年4月時点）の写真素材を提供しており、日本の美しい風景から日常のシーン、特殊なテーマの写真まで幅広いニーズに応える内容が揃っています。商用利用も可能で、画像の加工や二次使用に関する制限もありません。
また、ぱくたそでは、AI画像素材も含めて新しい写真素材を頻繁に更新しており、最新のトレンドや季節感に合わせた素材を見つけることができます。さらに、ユーザー間での人気素材ランキングや特定のテーマに基づいた素材集も提供されており、デザインのインスピレーションを求めるユーザーには特におすすめのサイトです。
Pixabay
出典：Pixabay
Pixabayは、4400万点以上の高品質なフリー画像素材を提供する国際的なウェブサイトです。画像だけでなく、ビデオや音楽トラックも含まれており、全ての素材はロイヤリティフリーで、帰属表示なしで使用可能です。これにより、商用利用を含め、さまざまなプロジェクトに自由に使うことができます。
Pixabayの素材は、厳しい品質管理を経て選ばれており、プロフェッショナルな撮影やAIによる画像まで、多様なニーズに対応可能です。サイトは非常に使いやすく、検索機能も高度で、必要な素材を迅速に見つけ出すことができます。
また、Pixabayは多言語に対応しており、世界中のクリエイターやビジネスユーザーに利用されています。エディターのおすすめや厳選されたコレクションなど、特定のテーマや用途に最適な画像を提供する特集も充実しています。
Adobe Stock
出典：Adobe Stock
Adobe Stock は、プロジェクト用にロイヤリティフリーの高品質なフリー素材を提供するサービスです。こちらのプラットフォームでは、写真、ベクター素材、ビデオ、オーディオ、テンプレート、3Dコンテンツなど、幅広いカテゴリーの素材が揃っています。
特に注目すべきは、商用利用も可能であり、無料で提供される素材でも有料素材と同じライセンス条件が適用される点です。これにより、使用者は法的なリスクを気にすることなく素材を利用することができます。
Adobe Stockの無料コレクションは、特にビジュアルコンテンツが求められるデザインやマーケティングの仕事において重宝されており、簡単にアクセスし利用開始することが可能です。また、Adobe Creative Cloudとの統合により、デザインプロセスがさらにスムーズになるという利点もあります。
GIRLY DROP
出典：GIRLY DROP
GIRLY DROP（ガーリードロップ）は、おしゃれでガーリーなフリー写真素材を提供するウェブサイトです。ここでは、クレジット表記や商用利用に関する制限がなく、誰でも自由に素材を利用することができます。
サイトの特徴は、特に女性向けのデザインが豊富に取り揃えられている点です。カテゴリーは女の子、花・植物、風景、カフェ、インテリア・雑貨、美容、ファッション、動物、イベント、誕生日など多岐にわたります。これにより、特定のテーマやプロジェクトに合わせた素材選びが可能です。
また、GIRLY DROPは「がりどろ運営イチオシの写真」を特集しており、手っ取り早くトレンドを反映したオシャレな写真にアクセスすることができるため、ブログやSNSのコンテンツ作成に特に適しています。写真は全て高品質で、デジタルメディアやプリントメディアにも最適です。
food.foto
出典：food.foto
food.foto（フード ドット フォト）は、食材、料理、飲料、食器をテーマにした高品質のフリー写真素材を提供するウェブサイトです。ここではプロのカメラマンによって撮影された果物、野菜、デザート、各種料理の写真が豊富にラインナップされており、すべての素材が無料で利用可能です。
特に注目すべきは、これらの写真素材が商業広告、出版物、ウェブサイトのデザイン、テレビ番組やCMの映像製作など、商業的な用途にも自由に使用できる点です。素材のトリミングや合成などの加工も許可されており、クレジット表記やリンクの必要もありません。
food.fotoは、その高解像度とプロフェッショナルな画質により、食品業界や広告業界からの評価も高く、食に関連するあらゆるプロジェクトやプロモーションでの使用に適しています。
Skyseeker
出典：Skyseeker
Skyseekerは、美しい空と雲の写真を専門に集めた写真サイトです。このサイトでは、日本の自然風景を中心に、空をテーマにした壮大で美しい写真が多数掲載されています。訪問者はこれらの写真を個人的なプロジェクトや商用プロジェクトに自由に使用することができます。
サイトには季節ごとの空の変化を捉えた写真や、特定の自然現象が映し出された瞬間の写真が含まれており、それぞれが独自の美しさを持っています。写真はプロのカメラマンによって撮影され、高品質で詳細が鮮明に記録されています。
Skyseekerは、空や雲に興味がある人々にとって貴重なリソースであり、写真愛好家やデザイナーが自然の美しさを感じるためのインスピレーション源としても利用されています。
Unsplash
出典：Unsplash
Unsplashは、高品質な写真を無償で提供する人気のウェブサイトです。ここでは、クリエイターによって撮影された様々なカテゴリの写真が豊富に用意されており、商用・非商用問わず自由に使用することが可能です。特に、ロイヤリティフリーの素材として、どのようなプロジェクトにも利用できる点が魅力的です。
Unsplashには、自然、建築、ファッション、フード、ビジネスなど多岐にわたるテーマがあります。サイトは非常にユーザーフレンドリーで、簡単に必要な画像を検索しダウンロードすることができます。また、Unsplash+というサービスも提供しており、より専門的な写真ニーズに対応する高度なコンテンツを提供しています。
このサイトは、その広範なコレクションと利用のしやすさで、デザイナーやマーケター、コンテンツクリエイターから高い評価を受けています。
FIND/47
出典：FIND/47
FIND/47は、日本の未知の美しさを再発見し、広く共有することを目的としたフォトアーカイブプロジェクトです。このプラットフォームは、日本全国の47都道府県から集められた情景写真を特集しており、四季を映し出す自然風景や歴史的建造物、地域固有の文化などを幅広くカバーしています。
サイトに掲載されているすべての写真はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】に基づき、自由に利用することができます。これにより、ユーザーは商業広告、出版物、ウェブデザイン、映像制作などさまざまな用途で写真を使用することが可能です。
FIND/47は、写真を通じて日本の新たな魅力を発見し、それを世界中に発信することを支援するためのリソースとして、多くのクリエイターや旅行者に利用されています。また、プロジェクトは参加型であり、誰でも自身が撮影した日本の風景を投稿し、共有することが奨励されています。
BURST
出典：BURST
BURSTは、Shopifyが提供する無料のストックフォトプラットフォームで、特に小規模事業者や起業家を対象に、商用で使用可能な高解像度の画像を提供しています。このサイトでは、20,000点以上のロイヤリティフリーの写真が利用可能で、ダウンロードして直ちに使用することができます。
BURSTの写真は、ビジネス、ファッション、メイクアップ、コーヒー、自然、食品、オフィス、お金、コンピューター、フラットレイズなど、多岐にわたるカテゴリーがあります。これらの画像はすべて、商用プロジェクト、ウェブサイト、プロモーション資材、製品パッケージング、さらにはTシャツやマグカップなどの製品作成に自由に使用することが可能です。
さらに、BURSTはユーザーに対して画像の編集やカスタマイズを奨励しており、Photoshopがなくてもオンラインのグラフィックエディターを使って画像を加工することができます。写真家へのクレジット表記は必須ではありませんが、可能であれば行うことが推奨されています。
まとめ
本記事で解説したとおり、Google画像検索の画像は、フリー素材以外の画像も表示されるため、掲載元の利用規約などを確認しないまま使用すると著作権違反に該当するリスクがあります。もし、画像素材を探している場合は、フリー素材サイトを活用することをおすすめします。
特に、Chromeの拡張機能やウェブスクレイピングツールを活用すれば、画像の一括取得も可能です。画像ダウンロードも毎回手作業で行うと、時間と手間が掛かりますので、作業効率アップの参考になれば幸いです。
