テレアポリストを作ろうとして、検索や手入力だけで半日が溶けた経験はありませんか? 名刺の電話帳サイトを行き来して、コピペして、また間違いに気づいて直す……。その作り方自体は調べればいくらでも出てきますが、医療・介護業界のように対象が法律で厳しく管理されている業界では、定石どおりのやり方が思わぬ規約違反につながることがあります。
この記事では、テレアポリスト作成の基本に加えて、医療・介護業界を実例にした「ここまでは安全、ここからは要注意」の線引きと、Octoparse(オクトパース・オクトパス)を使った自動化の手順までまとめました。
| クリニック名 | 住所 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 今泉クリニック | 大阪府大阪市北区天神橋7丁目2−1 天六幸榮ビル3階 | 06-6450-5125 |
| 天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック | 大阪府大阪市天王寺区堀越町11−11 天王寺ガーデンスクエア3F | 06-6779-1150 |
| 天下茶屋内科クリニック | 大阪府大阪市西成区花園南2丁目7−8 泰山第一ビル1階 | 06-6653-2883 |
| さいとう消化器内科クリニック | 大阪府大阪市天王寺区堂ケ芝2丁目13−2 エミネンス堂ヶ芝1F | 06-6711-0215 |
| 福知クリニック大阪梅田 | 大阪府大阪市北区太融寺町8−8 4F | 06-6130-8505 |
※ https://www.octoparse.jp/template/google-maps-store-listing-scraperテンプレートに「内科クリニック 大阪市」と入力し、Octoparseで実際に抽出したデータです。評価・レビュー数・住所・電話番号・営業時間まで、架電先リストの元データとして使える項目が自動で取得できています。
2026年7月時点で、https://www.octoparse.jp/template/doctors-filesを使用して実際に取得できたデータは、以下のとおりです。
テレアポリストとは?営業リストとの違い
テレアポリストとは、電話でアプローチする相手を絞り込んだ名簿のことです。広い意味の営業リスト(架電・メール・訪問などすべての営業活動で使う名簿)のうち、「電話をかける」ことに特化したものと考えると分かりやすいです。良いリストの条件はシンプルで、①情報が正確であること、②情報が古くなっていないこと、③自社の商材に合った対象に絞られていることの3つです。逆に、閉院・倒産した相手や担当者が異動した相手にかけ続けると、架電数は増えても成果につながりません。
テレアポリストの作り方は?3つの基本ルート
- 手入力で集める:名刺や展示会で得た情報、電話帳サイトを一件ずつ確認しながら入力する方法。コストはかかりませんが、件数が増えるほど時間がかかります
- 購入する:リスト販売会社から既製のテレアポリストを買う方法。すぐに使えますが、個人の連絡先が含まれる場合は入手元の適法性を確認する必要があります
- 自動収集ツールで集める:Webサイト上の公開情報をツールで自動的に収集し、リスト化する方法。件数を増やしやすい一方、収集元サイトの利用規約を必ず確認する必要があります
3つ目の自動収集ツールにあたるのがWebスクレイピングで、Octoparseのようなツールを使えばプログラミングなしで対応できます。ただし「自動で集められる」ことと「集めてよい」ことは別問題です。とくに医療・介護業界は、対象が法律で細かく管理されている分、この線引きが他業界よりはっきり出ます。次の章で具体的に見ていきましょう。
医療・介護業界のリスト作成に使えるデータソースは?主要5選を比較
医療・介護業界でリストの元データを探すとき、よく候補に挙がる5つのサイトを比較しました。データの規模だけでなく、「自動収集に関する注意点」も合わせて確認しておくと、後で手戻りが少なくなります。
| サイト | 領域 | 規模・特徴 | Octoparse公式テンプレート | 自動収集に関する注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 医療情報ネット(ナビイ) | 病院・診療所・歯科診療所・助産所・薬局(全国) | 2024年4月から厚生労働省が全国統一運用する公的検索システム | なし(自動検出機能で対応可) | 政府運営。自動収集を制限する記載は見当たらない |
| 介護サービス情報公表システム | 全国の介護サービス事業所(介護施設一覧) | CC-BYのCSVオープンデータを年2回(6月末・12月末)提供 | なし(自動検出機能で対応可) | オープンデータ部分はCC-BY、出典表示が必要 |
| doctorsfile.jp(ドクターズ・ファイル) | 病院・クリニック紹介、医師取材記事 | 156,461件のクリニック・病院情報、14,087人の医師取材(2025年11月時点) | あり(https://www.octoparse.jp/template/doctors-files) | 利用規約でプログラムによる自動・大量収集を禁止 |
| byoinnavi.jp(病院なび) | 病院・クリニック・薬局、ネット予約対応 | 多くの利用者に使われている医療機関検索サイト | なし | 利用規約で第三者による収集後のDM送付・データ公開等の二次利用を禁止 |
| clinic.beauty.hotpepper.jp | 美容クリニック・美容皮膚科 | ホットペッパービューティー内の美容医療カテゴリ | ヘアサロン向けに公式テンプレートあり(美容クリニックへの対応範囲は要確認) | 手順は既存記事で解説済みのため本記事では割愛 |
表の右端を見て気づいた方もいると思いますが、doctorsfile.jpとbyoinnavi.jpは、利用規約の中で自動収集や収集後の二次利用そのものに制限を設けています。doctorsfile.jpは「プログラム等による機械的な自動検索による大量の情報収集・記録」を禁止事項に挙げており、byoinnavi.jpは「第三者が収集した情報をダイレクトメールの送付やデータの公開など、第三者の目的に応じて二次利用すること」を禁止しています。これは「社内利用に限定すれば問題ない」という話ではなく、収集の方法・二次利用そのものに関わる条項です。そのため本記事では、この2サイトについては操作手順のデモは行わず、比較情報の提供のみに留めています。スクレイピングは違法なのかを判断する際は、技術の話だけでなく、こうした利用規約の条文まで確認することが欠かせません。なお、doctorsfile.jp向けにはOctoparse公式のhttps://www.octoparse.jp/template/doctors-filesが用意されていますが、上記の利用規約を踏まえると実際の収集には使わず、あくまで「こういうテンプレートが存在する」という参考情報にとどめてください。
なぜ政府公開データだけでは足りない?3つの理由
「介護サービス情報公表システムはCC-BYのオープンデータを無料で配っているのだから、それで十分では?」と思うかもしれません。実際、フィールド数も多く信頼性の高いデータです。ただ、リストの元データとして使ってみると、次の3点で物足りなさを感じることがあります。
- 更新頻度:CSVの公開は年2回(6月末・12月末)のみ。Octoparseでページを直接収集すれば、その間の最新状態をいつでも確認できます
- 項目の自由度:CSVは推奨データセットに沿った固定項目ですが、ページ上にしかない補足情報(対応サービスの詳細など)を追加で拾えます
- 他サイトとの組み合わせ:医療情報ネットや介護サービス情報公表システムなど複数の情報源を、同じExcelフォーマットにまとめて一覧化できます
| ①情報源 医療情報ネット・介護サービス情報公表システム など | → | ②Octoparse 自動検出機能またはテンプレート機能 | → | ③テレアポリスト Excel/CSVとして整理 | → | ④MCP連携 AI経由でCRM・Slackへ営業チームに通知 |
医療・介護業界のリスト作成から営業活用までの流れ
Octoparseでドクターズ·ファイルからリストの元データを集めるには?
収集できる主な情報
- 施設名
- 詳細ページURL
- 住所
- 電話番号
- 最寄駅
- 診療科目
- 施設の特徴・対応サービス
- 実施している検査
ドクターズ·ファイルテンプレートの使い方
1. Octoparseをサインインし、https://www.octoparse.jp/template/doctors-filesを検索します。

2. ドクターズ・ファイルで、対象エリア・診療科目などの条件を指定して検索します。表示された検索結果ページのURLをコピーしてください。

3. テンプレート画面に、コピーした検索結果一覧のURLを入力します。1回の実行で最大50件まで登録できます。

4. **「実行」をクリックし、「クラウド収集」**を選択します。

5. 収集完了後、取得したデータを確認し、Excel・CSVなどの形式でエクスポートします。


集めたリストを最新の状態に保つには?MCPで自動連携
テレアポリストは作って終わりではありません。閉院や移転、担当者の変更などで情報はすぐに古くなるため、「リアルタイムで更新できる体制」を作れるかどうかが運用の質を左右します。Excelに出力しただけでは、結局誰かが定期的に開き直して確認する手間が残ります。ここで使えるのがOctoparse MCPです。MCP(Model Context Protocol)に対応したAIアシスタントにOctoparseを接続すると、自然な日本語の指示だけでデータの抽出から共有までをひとつの流れで進められます。たとえば、次のように伝えるだけです。
「Octoparseで医療情報ネットの東京都内科リストを取得して、トレンドを分析して」
これまでOctoparseでの抽出・整理・他システムへの連携を別々の作業として行っていた方にとっては、AIスクレイピングという形でその間の手間が減る変化になります。

Googleマップを使った営業リスト作成の活用事例でも、収集から共有フォルダへの保存までを自動化している例が紹介されています。MCPの仕組みや設定方法はMCPとは何かの記事、具体的な接続手順はMCP利用ガイドで確認できます。
テレアポリスト作成で気をつけたいことは?
最後に、入手方法に関わらず共通して注意したい点を整理します。
リストを購入する場合も、自動収集ツールを使う場合も、「個人の連絡先が含まれていないか」「収集元の利用規約に抵触していないか」の2点は必ず確認してください。
とくに医療・介護業界は、医師名や担当者の連絡先が個人情報に該当するケースが多く、取得後の管理にも気を配る必要があります。
よくある質問
Q1. テレアポリストと営業リストの違いは何ですか?
営業リストは架電・メール・訪問など営業活動全般で使う名簿の総称で、テレアポリストはそのうち「電話をかける」用途に絞ったものです。項目としては企業名・担当者名・電話番号・業種などが中心になります。
Q2. テレアポリストに必要な項目は何ですか?
最低限そろえたいのは、企業名(医療機関名)・担当者名・電話番号・所在地・業種の5項目です。医療・介護業界向けであれば、診療科目や施設種別(病院・クリニック・デイサービスなど)を加えると架電の優先順位がつけやすくなります。あわせて、架電履歴やステータス(アポ獲得済み・NGなど)を記録する列を用意しておくと、同じ相手への重複架電を防げます。
Q3. テレアポリストは購入してもいいですか?
違法ではありませんが、個人の連絡先が含まれるリストを購入する場合は、販売元がどのように情報を入手したかを確認しましょう。本人の同意なく収集された個人情報が含まれている場合、購入した側にも管理責任が及ぶことがあります。
Q4. 医療・介護業界のリストを作るときに、特に注意することはありますか?
doctorsfile.jpやbyoinnavi.jpのように、自動収集や収集後の二次利用そのものを利用規約で禁止しているサイトがあります。Octoparseを使う場合も、まずは医療情報ネットや介護サービス情報公表システムのような、自動収集に懸念のない公的サイトから始めるのが安全です。
Q5. プログラミングの知識は必要ですか?
不要です。Octoparseは自動検出機能でページの構造を解析し、クリック操作だけで抽出箇所を指定できます。複数ページにまたがる検索結果も、ページネーション設定をワンクリックで追加できます。
Q6. 個人情報を含むデータはどう扱えばいいですか?
医師名や電話番号は個人情報に該当する場合があります。取得後は利用目的を明確にし、本人の同意なく第三者へ提供しないなど、個人情報保護法の基本的なルールに沿って管理してください。
まとめ:テレアポリスト作成を無理なく始めるには
テレアポリストは、手入力・購入・自動収集ツールのどれを選んでも作れますが、医療・介護業界のように対象が法律で管理されている業界では、利用規約まで確認したうえで方法を選ぶ必要があります。医療情報ネットや介護サービス情報公表システムのように、自動収集に懸念のない公的サイトから始めれば、リスクを抱えずにリスト作成の土台を作れます。
Octoparseは10タスク・月5万行のデータ抽出が無期限無料で使えます(クレジットカード不要)。まずは懸念のないサイトで試してみて、独自のサイト向けにテンプレートが欲しい場合はサポートチームに相談してみてください。
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