「YouTubeのコメントをまとめて抽出したいが、手動でコピーするのは時間がかかりすぎる」——そんな悩みを抱えるマーケターやチャンネル運営者は多いはずです。
実際、筆者がOctoparseを使って人気YouTuberの動画コメントを抽出したところ、わずか7分弱で1,000件超のコメントデータを収集できました。プログラミングの知識は一切不要です。
YouTubeは日本国内において月間ログインユーザー数が6,500万人以上とされており(Google調査)、国内でも非常に高い利用率を誇るプラットフォームです。コメント欄には視聴者のリアルな声が集積されており、マーケティング戦略・コンテンツ改善・競合分析に直結するデータの宝庫といえます。
本記事では、ノーコードのWebスクレイピングツール「Octoparse(オクトパス・オクトパース)」を使ってYouTubeコメントを自動抽出・収集する具体的な手順を、スクリーンショット付きで解説します。
なぜ今、YouTubeコメントの抽出・収集がマーケティングで重要なのか
YouTubeは世界最大の動画共有プラットフォームであり、月間アクティブユーザー数は20億人を超えます。この膨大なユーザーベースを背景に、YouTubeは企業にとって非常に価値のあるマーケティングチャネルとなっています。以下の理由から、YouTubeデータの収集がマーケティングで重要視されています。
消費者インサイトの取得
YouTubeのコメント欄は、視聴者の率直な意見や感情が集積するデータソースです。コメントを抽出・収集して分析することで、製品やサービスへのリアルタイムフィードバックを把握できます。アンケート調査とは異なり、コメントは自発的な投稿であるため、本音に近いインサイトが得られる点が特長です。
ターゲットオーディエンスの理解
YouTubeのコメントデータを分析することで、視聴者がどのような点に関心を持ち、どのような感情や意見を持っているのかを把握できます。具体的には、頻出キーワードや話題、ポジティブ/ネガティブな反応などを通じて、ユーザーの関心領域やニーズを定性的に理解することが可能です。
そのため、コメント分析は「誰が」ではなく「何を考えているか」を把握する手法として活用することで、より実践的かつ効果的なマーケティング施策の立案につながります。
コンテンツ戦略の最適化
視聴者がどのようなコンテンツに興味を持ち、どのような動画が多く再生されているのかを分析することで、コンテンツ戦略を最適化することができます。特定のジャンルやテーマの動画が人気である場合、そのトレンドに沿ったコンテンツを制作することで、視聴回数やエンゲージメントを増加させることができます。
競合分析
競合他社のYouTubeチャンネルのパフォーマンスを分析することで、自社のチャンネルの強みや弱みを把握することができます。競合の成功事例や失敗事例から学び、自社の戦略に活かすことが可能です。
トレンドの把握
YouTubeはトレンドの宝庫です。新しいトレンドや話題を早期にキャッチすることで、迅速にマーケティング活動に反映させることができます。トレンドを追うことで、ブランドの最新性を保ち、視聴者の関心を引き続けることができます。
YouTubeコメント分析で注目すべき4つの指標
YouTubeのデータ分析は、マーケティング戦略を成功させるために非常に重要です。YouTubeアナリティクスを活用することで、視聴者の行動を詳細に把握し、コンテンツの改善点や新しいアイデアを見つけることができます。
以下では、YouTubeデータ分析で特に注目すべき指標について解説します。
再生回数と視聴時間
再生回数と視聴時間は、動画パフォーマンスを測る基本指標です。
再生回数はリーチの広さ、視聴時間は内容への没入度を示します。
両指標を組み合わせて分析することで、「多くの人が見ているが途中離脱が多い動画」といった課題を特定し、コンテンツ改善に活かせます。
エンゲージメント(いいね、コメント、共有)
エンゲージメントは、視聴者が動画に対してどれだけ関与しているかを示す重要な指標です。具体的には、いいね数、コメント数、共有数がエンゲージメントの主要な指標となります。
- いいね数:視聴者の好感度を示します。
- コメント数:視聴者がどれだけ積極的に意見を交換しているかを示します。
- 共有数:視聴者にとって有益であり、他の人と共有したいと感じたことを示します。
高いエンゲージメントを得ることは、視聴者が動画に強い関心を持っていることの証です。したがって、エンゲージメントを向上させるためには、視聴者との対話を促すなど、反応が得られやすいコンテンツを提供することが重要です。
チャンネル登録者数の増減
チャンネル登録者数の増減は、視聴者が長期的にチャンネルをフォローしたいと感じているかどうかを示す指標です。登録者数が増加している場合、チャンネルが成長しており、視聴者がコンテンツを継続的に消費したいと考えていることを示します。
逆に、登録者数が減少している場合、コンテンツの質や頻度に問題がある可能性があります。登録者数の増減を定期的に監視し、増加傾向にある場合はその要因を分析し、さらに強化することが重要です。また、減少傾向にある場合は、その原因を特定し、迅速に対策を講じる必要があります。
クリック率など
クリック率(CTR)は、サムネイルが表示された際に視聴者がその動画をクリックした割合を示す指標です。
これらのデータを総合的に分析するには、専用の分析ツールを使うと作業を大幅に効率化できます。
YouTube分析に役立つツールの選び方と使い方については、別記事で詳しく解説しています。
YouTubeのコメント分析とは
YouTubeのコメントを収集することで、その動画に対するコメント数やいいね数を計測したり、ユーザーが動画に対してどのような感想を抱いているか把握できたりします。
またワードクラウドを使うことで、コメントの頻出単語を元にユーザーの感情を可視化することも可能です。例えば、ワードクラウドツールで使うと、以下のように頻出語が可視化され、特徴がひと目でわかるようになります。

YouTubeコメント分析のメリット
YouTubeのコメントを分析することのメリットは次のようなものが挙げられます。
- 総コメント数を確認して人気度合いを把握できる
- 動画に対するポジティブ度合いを把握できる
- どのシーンで反応があったか確認できる
コメントの傾向を把握できる
動画に投稿されたコメントをワードクラウドで表示することで、コメントの傾向を効率的に把握することが可能です。過去に投稿された動画やベンチマークしている動画と比較することで、改善案の策定に役立ちます。
ポジティブ度合いを測定できる
コメント内容を分析することで、動画内容のポジティブ度合いを測定できます。これにより、訴求したいメッセージが視聴者にどう伝わっているかを把握できます。
YouTubeのほか、InstagramやX(旧Twitter)など複数のSNSで口コミを自動収集して比較分析することで、プラットフォームごとの反応の違いも見えてきます。
どのシーンで反応があったか確認できる
YouTubeではタイムスタンプ付きのコメントを投稿できます。そのコメントのみを抽出することで、視聴者が動画のどのシーンで、どういった反応を示したかを把握することが可能です。なお、同様のコメント収集・分析の手法はYouTubeに限りません。
TikTokでも自動でコメントを収集して分析することができ、複数SNSを横断したオーディエンス分析にも活用できます。
YouTubeのコメント収集に役立つWebスクレイピングとは
YouTubeコメントを手動で収集しようとすると、人気動画では数千件になることも珍しくなく、非常に手間がかかります。そこで効果的なのが「Webスクレイピング」による自動抽出です。
「スクレイピングはプログラミングが必要では?」と感じる方もいますが、Octoparseのようなノーコードツールを使えば、コードを一行も書かずにコメントを一括抽出できます。
YouTubeコメント抽出ツール比較表
| ツール | Octoparse | YouTube Data API (Python) | GASラボ (有料ツール) | Chrome拡張 (YCS) |
| プログラミング | 不要 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 初期費用 | 無料プランあり | 無料(API制限あり) | 買い切り有料 | 無料 |
| 取得件数 | 1000件超/7分 | 2000件上限(評価順) | 全件(時間制限あり) | ページ内のみ |
| 出力形式 | Excel・CSV・JSON・HTML | JSON/CSV(要加工) | Googleスプレッドシート | なし(画面表示のみ) |
| 返信コメント | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| スケジュール実行 | 可(クラウド) | スクリプト改修要 | 不可 | 不可 |
Octoparseのスクレイピングテンプレートとは
Octoparseは、非エンジニアでも簡単にWebデータを収集できる強力なスクレイピングツールです。Octoparseには、数多くの便利な機能が備わっていますが、中でも特に便利なのが、「スクレイピングテンプレート」です。
スクレイピングテンプレートを使うと、特定のウェブサイトからデータを抽出する設定があらかじめ用意されているため、ユーザーは複雑な設定を行う必要がありません。例えば、特定のWebメディアやニュースサイトから記事を収集するテンプレートを使えば、わずかな操作だけで簡単にデータ収集を開始できます。
このように、テンプレートを活用することで、より効率的に必要なデータを取得することが可能です。
https://www.octoparse.jp/template/youtube-video-list-scraper
OctoparseのYoutubeテンプレートとは
Octoparseのテンプレートには、YouTubeのデータ収集に特化したテンプレートもあります。このテンプレートを使用することで、YouTubeの動画コメント、視聴回数、いいね数などのデータを簡単に抽出できます。
具体的には、YouTubeの特定の動画URLを入力するだけで、その動画に関連する全てのコメントを自動的に収集することができます。これにより、大量のコメントを手動で収集する手間が省け、迅速にデータ分析に移ることができます。
また、テンプレートは使いやすいインターフェースを提供しているため、初心者でも簡単に操作可能です。このように、OctoparseのYouTubeテンプレートを活用することで、効果的かつ効率的にYouTubeデータの収集と分析が可能になります。
https://www.octoparse.jp/template/youtube-channel-scraper
YouTubeに限らずX(旧Twitter)のポストデータを無料で取得するなど、主要なSNSのデータ収集にも対応しています。
【実践編】YouTubeチャンネルからコメントを抽出する方法
ここでは、実際にYoutubeテンプレートを用いたコメント取得方法を解説します。
ステップ1.Octoparseをインストールする(所要時間:約3分)
まずOctoparse 8.9.0をダウンロード・インストールします。無料アカウントを作成するだけで、今すぐコメント抽出を始められます(クレジットカード不要)。
テンプレート「YouTube Video Comments Scraper」を使用します。
https://www.octoparse.jp/template/youtube-video-comments-scraper
ステップ2.テンプレートを選ぶ
Octoparseのトップページに表示されている検索ボックスに「Youtube」と入力し、スタートをクリックしましょう。

YouTube関連のテンプレートが表示されます。にはいくつかの種類が用意されています。その中から「YouTube Video Comments Scraper」を選択します。

ステップ3.動画のURLを入力する
テンプレートが開いたら、パラメータ入力タブ内の「Video URL」のボックスに、コメントを抽出したいYouTube動画のURLを入力します。URLは複数入力可能で、まとめて一括抽出できます。
チャンネル内の動画URLをまだ持っていない場合は、チャンネルページから動画URLをまとめて取得する方法を先に確認しておくとスムーズです。

ステップ4. 抽出を実行する(所要時間:7分弱〜)
「保存して実行する」をクリックすると、「ローカル抽出」または「クラウド抽出」を選択できます。無料プランではローカル抽出(自分のPC上で実行)を選択してください。
実際の検証では、ローカル抽出でも7分弱で1,000件超のコメントを取得できました(人気動画の場合、コメント数によって変動します)。

スクレイピングが開始されると、実行中の画面になります。抽出が完了するまで少し待ちます。

わずか、7分弱で1000件以上のコメント抽出が完了しました。

ステップ5.データをエクスポートする
データ抽出完了後、画面右下の「エクスポート」をクリックしてデータをエクスポートします。エクスポート形式は、Excel、CSV、HTML、JSONから選択できます。

ここでは、「フォーマットの指定」でExcelを選択し、「はい」をクリックします。これで抽出されたデータを自動的にExcelにエクスポートできました。
エクスポートデータをUser Localテキストマイニングで分析したことで、以下のようなキーワードプロファイルを得ました。

YouTubeコメント抽出における法的遵守と利用規約の順守
YouTubeのコメントを収集・分析する際には、合法性と倫理的な利用規約を遵守することが重要です。「スクレイピングは違法では?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、スクレイピングに関するよくある誤解を整理した記事も参照しながら、適切な範囲での利用を心がけましょう。
YouTubeのコメントは公開データですが、収集・利用にあたっては以下の点を必ず確認してください。
① YouTube利用規約:
YouTube ToS「Section 5.B」では、公開データの自動収集を原則禁止しています。ただし、個人的な調査・非商業目的の利用は許容範囲とされる場合があります。商業利用を検討する場合は、YouTube Data APIの公式利用を推奨します。
② 著作権:
収集したコメントには投稿者の著作権が存在します。外部への転載・商業利用は著作権侵害になる可能性があるため、データは社内分析・改善目的に限定することを推奨します。
③ サーバー負荷:
大量の収集をする場合は、適切なインターバルを設定してサーバーへの過剰な負荷をかけないようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. YouTubeコメントを無料で抽出できますか?
はい、Octoparseの無料プランを使えば、プログラミング不要でYouTubeコメントを抽出できます。無料プランではローカル抽出のみとなりますが、実際の検証では7分弱で1,000件超のコメントを取得できました。さらに大量のデータ収集やスケジュール自動実行が必要な場合は、有料プランへのアップグレードをご検討ください。
Q2. コメントの返信(スレッド)も取得できますか?
Octoparseのテンプレートでは、親コメントと返信(子コメント)の両方を取得できます。取得データには、コメント本文・投稿者名・高評価数・投稿日時が含まれます。
Q3. 複数の動画を同時にコメント抽出できますか?
できます。テンプレートのURLボックスに複数のYouTube動画URLを入力するだけで、一括抽出が可能です。競合チャンネルの複数動画を横断的に分析したい場合にも便利です。
Q4. 抽出したコメントをExcelで分析する方法は?
Octoparseのエクスポート機能でExcel(.xlsx)形式を選択するだけで、そのままExcelで開けるデータを取得できます。さらにUser Localのテキストマイニングツールなどに取り込めば、ワードクラウドや頻出キーワード分析も簡単に実行できます。
Q5. YouTubeコメントの抽出は法律的に問題ないですか?
YouTubeの利用規約(ToS Section 5.B)では、自動収集ツールの使用を原則禁止しています。ただし、個人的な調査・学術研究・自社チャンネルの分析などの非商業的利用については許容範囲とされる場合があります。商業目的での大規模収集には、公式のYouTube Data APIを使用することを推奨します。なお、収集したコメントデータの外部転載や商用二次利用は著作権侵害になる可能性があるため、社内分析目的に限定することが安全です。※本情報は法的アドバイスではありません。詳細は専門家にご相談ください。
まとめ
本記事では、Octoparseを使ってYouTubeコメントを自動で抽出・収集する方法をステップごとに解説しました。実際の検証では、プログラミング不要・7分弱で1,000件超のコメントを取得し、Excelにエクスポートするところまで完結できました。
収集したコメントデータをワードクラウドやテキストマイニングで分析することで、視聴者がどのシーンに反応したか・どのような感情を抱いたかを可視化できます。これをコンテンツ改善・広告企画・競合分析に活かすことで、データドリブンなYouTubeマーケティングが実現します。
Octoparseは無料プランから始められます。まずは気になる動画のURLを入力して、コメント抽出を体験してみてください。
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