「Web上の情報を手作業でコピペするのに、もう疲れた」——そんな方に向けて、コードを書かずに使えるデータ収集ソフト・データ収集アプリを7つ、実際に触った所感を交えて比較します。価格や機能だけでなく、「自分の業務にどれが合うか」を判断できるように、選び方とつまずきやすいポイントまでまとめました。結論を急ぐ方のために、まずはツールが実際に何を取り出せるのか、出力イメージから見ていきましょう。
▼ Octoparseで実際に「居酒屋 東京」を収集したときのデータプレビュー(一部・抜粋)
| 検索キーワード | タイトル | 評価 | レビュー数 | カテゴリ | 住所 | Webサイト | 電話番号 | 営業時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 居酒屋 東京 | みなと屋 八… | 3.7 | 83 | 焼き鳥店 | 〒103-0x28… | retty.me | 03-6xx5-29… | 営業時間外… |
| 居酒屋 東京 | 大衆酒場 な… | 4.1 | 11 | 居酒屋 | 〒166-00×3… | tabelog.com | 050-5xx1-1… | 15時00分〜… |
| 居酒屋 東京 | 東京串やぶり | 3.8 | 12 | 居酒屋 | 〒164-0x11… | kushiyaburi… | 03-6xx8-87… | 17:00開店 |
| 居酒屋 東京 | 酒場シナト… | 4.0 | 197 | 居酒屋 | 〒100-00×5… | bistro-jill.com | 03-6xx1-20… | 11時00分〜… |
| 居酒屋 東京 | 岸田屋 | 4.4 | 415 | 居酒屋 | 〒104-00×2… | — | 03-3xx1-19… | — |
「居酒屋 東京」と検索して収集した実際の出力です。店名・評価・レビュー数・住所・電話番号・営業時間・公式サイトまで、サイトを開いて項目をクリックするだけで、このように表形式(CSV/Excel)の構造化データとして書き出せます。営業リストや市場調査の「元データ」が、数分で手に入るイメージです。
この記事の結論を先に:
用途がまだ固まっていない・日本語サポートが欲しい・将来AI連携も視野に入れたい、という方は Octoparse(オクトパース・オクトパス) から試すのが無難です。一方で、すでに開発リソースがあり大規模・高頻度で回すなら Bright Data などのクラウド型、ブラウザ内の簡易作業で十分なら Web Scraper 拡張、という住み分けになります。理由は本文で順に説明します。
競合情報も営業リストも、ウェブデータをそのままExcel・CSV・Google Sheetsに出力
コード不要、誰でも今日から。クリック操作だけで必要な項目を自動抽出
Google Maps・食べログ・iタウンページ向けテンプレートで、リード獲得をすぐに開始
クラウドで毎日・毎週自動実行。大量取得でも安定して、競合動向を常に把握
MCP対応でAIエージェントと連携。収集データをAIに渡して分析・活用まで一気通貫
クレジットカード不要で無料スタート。世界600万人以上が選んだ信頼のツール
データ収集ソフト・アプリとは?まず役割を整理する
データ収集ソフト(データ収集ソフトウェア)とは、Webサイトやアプリ上の情報を自動で取得し、表形式のデータとして整える道具のことです。技術的には「Webスクレイピング」と呼ばれる仕組みで動いており、基本の流れを知っておくとツール選びが一気にラクになります。仕組みの全体像は Webスクレイピングとは何か(仕組み・活用事例の解説) に詳しいので、初めての方はあわせて読むと理解が深まります。
データ収集は、ざっくり次の4ステップで進みます。
① 収集 対象サイトから自動取得
② 整形・クレンジング 重複・不要データを除去
③ 出力 CSV / Excel / DB
④ 活用 分析・営業・価格調査 データ収集ソフトの基本フロー。
①②③を自動化し、④の意思決定に時間を使えるようにするのが本来の目的です。
ここで押さえておきたいのは、ツールはあくまで①〜③を肩代わりするものだという点です。「何を集め、どう活かすか」という④の設計は人の仕事として残ります。だからこそ、扱いやすさと運用のしやすさを基準にツールを選ぶことが、結果的に成果に直結します。
データ収集ソフトの選び方:チェックすべき5つの軸
製品ごとの違いはたくさんありますが、最初に見るべきは次の5点だけで十分です。ここを外さなければ、大きな失敗は避けられます。
1. ノーコードで使えるか(プログラミング不要か)
PythonやJavaScriptを書ける人ばかりではありません。クリック操作で完結するデータ収集アプリなら、非エンジニアでも当日から動かせます。逆に「結局コードが要る」ツールは、学習コストが運用のボトルネックになりがちです。
2. 動的サイト(JavaScript/無限スクロール)に対応できるか
近年のサイトはJavaScriptで後から中身を描画するものが多く、単純なツールでは空振りします。ログイン後ページ、ボタン操作、無限スクロールに対応しているかは要確認です。
3. クラウド実行・スケジュール機能があるか
毎日決まった時間に自動収集したいなら、PCを起動し続けなくても回るクラウド実行が便利です。価格調査や在庫監視など、継続収集が前提の用途では効いてきます。
4. 日本語UI・日本語サポートがあるか
海外製ツールは強力でも、UIもサポートも英語というケースが少なくありません。トラブル時に日本語で問い合わせできるかどうかは、特にチーム導入で差が出ます。
5. 取得後の出力・連携(CSV/Excel/API/AI連携)
集めて終わりではなく、その後の分析や自動化につなげられるか。CSV/Excel出力はもちろん、API連携や後述のAI(MCP)連携まで見据えると、長く使えるツールを選べます。
データ収集ソフト・アプリおすすめ7選を比較
上の5軸で主要ツールを並べたのが下の比較表です。料金は変動するため、必ず各公式ページで最新の金額を確認してください(本記事は調査時点の目安)。
| ツール | ノーコード | 動的サイト | クラウド実行 | 日本語 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| Octoparse | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ UI・サポート対応 | 無料プランあり/有料 月額$99〜 |
| ParseHub | ◎ | ◎ | ◎ | △ 英語中心 | 無料プランあり/有料 約$189/月〜 |
| Web Scraper(webscraper.io) | ◯ | ◯ | ◯(クラウド有料) | △ 英語中心 | 拡張は無料/クラウド 約$50/月〜 |
| Import.io | ◯ | ◎ | ◎ | △ 英語中心 | 要問い合わせ(法人向け) |
| Bright Data | △(やや専門的) | ◎ | ◎ | △ 一部日本語 | 従量課金・要見積もり |
| Apify | △(開発者向け) | ◎ | ◎ | △ 英語中心 | 無料枠あり/従量課金 |
| Googleスプレッドシート(IMPORTXML) | ◯(関数) | × | ◯ | ◎ | 無料 |
◎=得意/◯=対応/△=条件付き・専門知識が必要/×=非対応。あくまで一般的な傾向の目安です。
本記事は「どのデータ収集ソフトを選ぶか」という製品選定の視点でまとめています。一方で「スクレイピングという技術そのもの」の観点から純粋なツール性能で比べたい方は、姉妹記事の Webスクレイピングツールおすすめ10選(技術・機能で比較) をご覧ください。用途が「データ収集の仕組みづくり」なら本記事、「スクレイパー単体の比較」ならそちらが入口になります。
1. Octoparse(オクトパース・オクトパス)— 迷ったらまずここから
Octoparse(オクトパース・オクトパス)は、コードを書かずにWebデータを取得できるノーコードのデータ収集ソフトです。URLを入れて取りたい項目をクリックすると、自動検出が動いて取得範囲を提案してくれるので、最初の1本は本当にあっという間に作れます。実際に触った感覚として、「最初の成功体験までが速い」のが他ツールとの一番の違いだと感じました。

強みを実務目線で挙げると、次のとおりです。
- テンプレートが豊富:主要サイト向けの設定済みパッケージが用意されており、URLやキーワードを入れるだけで収集が始まります(例:https://www.octoparse.jp/template/google-maps-store-listing-scraper、https://www.octoparse.jp/template/tabelog-details-scraper、https://www.octoparse.jp/template/amazon-japan-product-details-scraper)。
- クラウド実行・スケジュール:有料プランでは クラウド抽出によるデータ監視(自動実行) が可能で、PCを閉じても24時間収集が回ります。お試しや小規模なら ローカル抽出 でも十分です。
- 日本語UI・日本語サポート:アプリの画面が日本語化されており、つまずいたときに日本語で相談できます。海外製にありがちな言語の壁が低いのは、地味ですが効きます。
- 無料プランあり:クレジットカード不要で始められるため、まず触って向き不向きを確かめられます。
注意点も正直に書きます。複雑なサイトを思いどおりに取るには、ワークフローの考え方に少し慣れが必要です。また、IPプロキシやクラウドの並行処理など、上位機能の一部は追加料金が発生します。設定でつまずきやすいブロック対策については、スクレイピングのブロック回避方法(原因と対策) と IPプロキシに関するよくある質問 を先に読んでおくと安心です。
こんな人に向く:非エンジニアで日本語環境が欲しい/営業リストや価格調査を継続的に回したい/将来はAI連携も試したい。まずは 無料版でデータ収集を体験 し、足りなければ有料プラン(月額$99〜)へ、という進め方が失敗しにくいです。プラン構成の詳細は 公式サイトの料金ページ で確認できます。
2. ParseHub — 動的サイトに強い老舗の選択肢
ParseHubは、JavaScriptで描画されるページやAjax、無限スクロールに強いビジュアル型ツールです。Windows/Mac/Linuxに対応し、無料プランでも基本機能を試せます。一方で、有料プランは月額$189〜と価格が上がりやすく、無料プランは作成したプロジェクトが公開扱いになる点に注意が必要です。大量取得では処理が重くなりやすいという声もあります。英語UIに抵抗がなく、動的サイト対応を重視するなら有力候補です。

3. Web Scraper(webscraper.io)— ブラウザ内で完結する手軽さ
Chrome拡張として動く、ポイント&クリック型のツールです。インストール不要に近い手軽さで、その場限りの小規模な抽出に向きます。拡張自体は無料、スケジュール実行やブラウザに依存しない運用が必要ならクラウド版(月額$50〜)という構成です。複雑なJavaScript操作はデスクトップ型に一歩譲りますが、「とりあえず表を1回抜きたい」用途では十分実用的です。

4. Import.io — 大規模・定常運用の法人向け
Import.ioは、定期的な構造化データ抽出を大規模に回す企業向けのプラットフォームです。API連携でデータ基盤に直接つなげる設計で、安定した運用が見込めます。反面、学習コストが高く、単発の小さな抽出には割高です。データウェアハウス前提の継続案件で力を発揮するタイプといえます。

5. Bright Data — 大量・高難度サイト向けのインフラ型
プロキシ網とインフラの規模が強みで、ブロックされやすい大規模収集や高難度サイトに向きます。従量課金・要見積もりで、扱いにはやや専門知識が必要です。社内に技術リソースがあり、ボリュームで勝負する案件に適しています。

6. Apify — 開発者がカスタムで組むなら
Apifyは「Actor」と呼ばれる部品を組み合わせて収集処理を作る、開発者寄りのプラットフォームです。無料枠があり、柔軟性とスケールは抜群ですが、コードやプラットフォーム特有の概念に慣れが必要です。自由度を最優先するエンジニア向けの選択肢です。

7. Googleスプレッドシート(IMPORTXML)— まずは無料で試したい人へ
専用ソフトを入れず、関数だけで簡単なデータ取得を試せる方法です。完全無料で、静的なページの単純な抽出には便利です。ただしJavaScriptで描画される動的サイトや大量データ、スケジュール運用には不向き。「本格運用の前段で感触をつかむ」用途に割り切るのがおすすめです。
AIでデータ収集を自動化する:Octoparse MCPという新しい選択肢
ここ最近、データ収集をAIに任せたいというニーズが一気に増えました。ChatGPTやClaudeに「このサイトの一覧を表にして」と頼めたら——その橋渡しをするのが Octoparse MCP(オクトパース・オクトパス) です。
MCP(Model Context Protocol)とは何かを一言でいえば、AIアシスタントと外部ツールをつなぐ共通規格で、いわば「AI用のUSB-C」。これにより、チャットから離れずにライブのWebページを読み取り、構造化データとして受け取れます。 AIアシスタント ChatGPT / Claude など MCPサーバー Octoparse Webサイト 公開ページ ① 自然言語で依頼 ② 収集を実行 ③ 構造化データ(JSON / CSV)をAIに返却 → そのまま分析・要約へ AIが「指示役」、Octoparse(MCPサーバー)が「収集役」。収集から分析・活用までを会話の中で一気通貫にできるのが、AIデータ収集の新しい形です。

対応クライアントはClaude Desktop、Cursor、Gemini CLI、VS Codeなど。設定手順は Octoparse MCPの使い方(公式ドキュメント) にまとまっています。「収集したデータを自社の業務フローやAIアシスタントに取り込みたい」という方は、ここを起点にすると一気に世界が広がります。AIスクレイピング全体の流れを俯瞰したい場合は AIでWebスクレイピングを自動化する実践ガイド もどうぞ。
補足:クラウド実行に対応したテンプレートのみAI連携から起動できます。ローカル実行が必要なテンプレートはデスクトップアプリ側で実行する、という住み分けです。
データ収集を行う前に:法的・倫理的な注意点
ツールが便利になるほど、「やってよいか」の線引きが重要になります。結論として、Webスクレイピングそのものが直ちに違法というわけではありません。公開情報を分析目的で集め、自社データベースとして活用する使い方は広く行われています。実際、行政でも価格調査の一部にスクレイピングが用いられた事例があるほどです。
とはいえ「公開情報なら何でもOK」ではありません。次の点は事前に必ず確認しましょう。
- 対象サイトの利用規約とrobots.txtでスクレイピングが禁止されていないか
- ログイン後ページや会員限定情報を勝手に取得していないか
- 個人情報・著作物の扱いが適切か(取得後の再利用方法に注意)
- 短時間の大量アクセスでサーバーに過度な負荷をかけていないか
判断の詳細は スクレイピングは違法?禁止サイトの見分け方、よくある誤解の整理は Webスクレイピングに関するよくある誤解、さらに疑問が残る場合は よくある質問20選 が役立ちます。ツール提供側の見解は OctoparseヘルプセンターのQ&A も参照してください。
業務での活用例:集めたデータをどう成果に変えるか
ここまでは「集める技術」の話でした。最後に、集めたデータが実務でどう効くのかを具体例で見ておきます。データ収集は手段であって、目的は業務改善やビジネス上の意思決定にあるからです。
- 営業リスト作成:店舗ディレクトリや地図サービスから見込み客情報を抽出。たとえば サロン情報を営業リストに自動抽出する手順 のように、夜間に収集しておけば翌朝にはリストが完成しています。
- 価格・在庫調査:競合のECサイトを定期巡回し、価格改定や品切れをいち早く把握。クラウドの自動実行と相性抜群です。
- 市場・競合分析:レビューや口コミを集めて、顧客の本音を可視化。意思決定の精度を上げられます。
- 業界別の調査:たとえば 中古車情報サイトの比較 のように、複数サイトを横断して相場を把握する使い方もできます。
安定した継続収集を行うなら、IP制限への備えも欠かせません。無料の選択肢を含めた基礎知識は 無料プロキシサーバーの基礎と注意点 に、自分でクローラーを組む場合の考え方は ゼロから作るWebクローラー入門 にまとめています。
まとめ:自分の用途に合うデータ収集ソフトを選ぼう
データ収集ソフト・アプリは、用途と体制で最適解が変わります。非エンジニアで日本語環境を重視し、営業・調査を継続的に回したいなら Octoparse(オクトパース・オクトパス) が扱いやすく、将来のAI(MCP)連携まで見据えられます。動的サイト重視ならParseHub、手軽な単発作業ならWeb Scraper拡張、大規模・定常運用ならImport.ioやBright Data、まず無料で試すならGoogleスプレッドシート——と切り分ければ迷いません。まずは無料で1本動かし、「自分の業務に必要な精度と頻度」を測ることから始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
データ収集アプリとデータ収集ソフトに違いはありますか?
明確な定義の差はなく、ほぼ同義で使われます。ブラウザ拡張やスマホ向けは「アプリ」、PCにインストールする本格的なものは「ソフト(ソフトウェア)」と呼ばれる傾向があるくらいです。選ぶ際は呼び方より、ノーコード対応・動的サイト対応・クラウド実行の3点で比較するのが実用的です。
無料で使えるデータ収集ソフトはありますか?
あります。Octoparseはクレジットカード不要の無料プラン、Web Scraperは無料のChrome拡張、ParseHubも無料プランを用意しています。Googleスプレッドシートの関数(IMPORTXML)も完全無料です。まずは無料の範囲で試し、頻度や規模が足りなくなったら有料プランを検討するのが失敗しにくい進め方です。
プログラミングができなくてもデータ収集はできますか?
できます。Octoparseのようなノーコードのデータ収集ソフトなら、サイトを開いて取りたい項目をクリックするだけで設定が完了します。自動検出機能が取得範囲を提案してくれるため、最初の1本は数分で作成可能です。
AIにデータ収集を任せることはできますか?
可能です。Octoparse MCP を使うと、ChatGPTやClaudeなどのAIアシスタントから自然言語で指示するだけで、Webページを読み取り構造化データとして受け取れます。収集から分析・要約までを会話の中で完結できるのが特徴です。
データ収集(Webスクレイピング)は違法ではありませんか?
スクレイピング自体が一律に違法というわけではありません。ただし、対象サイトの利用規約違反、ログイン必須ページの取得、著作権や個人情報の不適切な扱い、サーバーへの過負荷などはリスクになります。実施前に 禁止サイトの見分け方 を確認してください。
取得したデータはどんな形式で出力できますか?
多くのツールでCSV・Excel・JSONに対応しています。Octoparseはデータベース出力や、クラウド経由での自動エクスポートにも対応しており、後続の分析やAI連携につなげやすい構成です。
競合情報も営業リストも、ウェブデータをそのままExcel・CSV・Google Sheetsに出力
コード不要、誰でも今日から。クリック操作だけで必要な項目を自動抽出
Google Maps・食べログ・iタウンページ向けテンプレートで、リード獲得をすぐに開始
クラウドで毎日・毎週自動実行。大量取得でも安定して、競合動向を常に把握
MCP対応でAIエージェントと連携。収集データをAIに渡して分析・活用まで一気通貫
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